夜空に浮かぶ天の川は、霧でなーんにも見えず、せっかくの七夕の祈りも無駄になりそうだった。と、そこに、田んぼの中にピカピカ光る物体が無数いる。
蛍なんて、山々に囲まれたこの地では、季節になれば星の数より多いほど発生する。とは言っても、星の見えない七夕の夜、蛍の光は、精神安定剤のようだ。心を和ませてくれる。
家の中では、網戸の隙間から入ってくる蛍もいた。就寝前、サッシを閉めたので、窓の内と外に蛍がいる状態になった。その光を見ていると、窓ガラスを隔てて光と光がくっついて動いていることに気付いた。
蛍もきっと、他の蛍の光を追っているんだろうな。仲間と一緒にいたいのかもしれないな。ちと悪いことをしたかな・・・。
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