気合いだよ!気合い!
思いのほか緊張していたボクは、気付けの一杯を一気に飲み干した。すると、その勢いに気付いたのか、二杯目を勧められ、それも一気に。
こうやって、テンション高く、会場へと突入していった。
会場に入ると、招待客でぎっしり。祝いの席に相応しい晴れやかな彼女たちも近くで遭遇できる。こうなるとブレーキが効かない。ますます舞い上がっていく。
やがて、ライブ発表の舞台へ。
ここで、記憶がプッツリ切れた。
*****
何だか暑いな。 そう思って、台所に這っていき、水道からコップに水を汲んだ。明らかに水分不足。単なる水が全身に染みる。
ぷふぁー。
確かに自分たちは舞台に立っていたはずだ。ボクは、いったいどうやって、ここへ辿り着いたのだろう?
ぁーーー。
小さく声を出してみる。叫びすぎたのか、喉が痛い。そして、鼻の奥が【ゲロ】臭い。
そう。【ゲロ】をトイレで吐いていたんだ。トイレまで走ったんだっけ?ってことは、その前に気持ち悪くなって・・・。
そういえば、気持ち悪くなって、左手で口を抑えていたら、指の隙間から【ゲロ】が零れ落ちたんだった。畳を汚したんだった。
ところどころ、記憶がフラッシュしていく。
随分とはしゃぎすぎたな、きっと。あぁ、恥ずかしい。一体、何を喋っていたんだろう?迷惑なヤツだっただろうな。
*****
ナオキさん、アキさん、おめでとう。そして、ごめんなさい。
【Referer】
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