家の裏の西白板沢の山に入って、薪の搬出をしてた。いい天気だった。
新しいチェーンソウを買った父が、その高性能ぶりを楽しんでいた。軽量にしてハイパワー。そして良く切れる新しい刃。
鳥が鳴き、沢が流れ、風が若芽を揺らす。
私は、切り出された木を山の下へ下へと落としていた。林の間には雪がところどころ残っていた。
この残雪が曲者である。わかってはいたつもりだった。でも、どうすることもできなかった。
・・・・・・。
雪の下敷きになっていた枝が跳ね上がり、右目を直撃した。目がくらむ。その後、数分間、視力が戻らない。
(やっちまった・・・。)
ダイジョブっかな?
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【Referer】
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