1回戦、対青葉戦。
エースの速球に相手打線は三振の山。3番・4番の大活躍で大量得点。8対1で3回コールド勝ち。背番号14は、当然のように出番はなかった。
2回戦、対青空B戦。
8対4でリードした3回の裏の先頭打者に、なんと、背番号14のピンチヒッター指名があった!それまで、敵も味方もずーーーっと野次ってたギャラリーの一人は、感動に身体が震えた。公式戦の打席で君を見ることは、これが初めて。思いっきりやって欲しい。黙って見つめた視線の先には・・・。
あれ?相手のピッチャーも代わってる!その投球練習を何もせず直立でボーっと立っているだけの背番号14。ぐわぁぁぁ!イライラする!!素振りをするとか、試投にタイミングを合わせるとかしないのかっ!!!
・・・まぁ、いい。
審判がプレイ開始を宣告した。 初球は、高めのボール。余裕で見送る。判定は、ボール。 2球目。ベルトよりやや高めの外よりの打ちどころの絶好球。・・・あれ?またも余裕で見送る。この球を振らないでどの球を狙うんだよ! 3球目。2球目よりやや高い、これも打ちどころの絶好球。ビュン!バットは、素晴らしいスピードで空を切った!・・・が、惜しくも空振り。背番号14がこんな凄いスイングをすると思ってないその他ギャラリーからどよめきの声が起きた。コーチからもいけるぞの声。よしよし。いい球を振っていこうという気持ちがあればいいんだ。必ず打てるから。信じているから。 4球目は、高めに外れるボール。これも余裕で見送る。選球眼は、良くなった。スイングも速くなった。毎晩練習したもんな。いつか試合に出れることを夢見ながら。 これで2ストライク2ボール。 5球目。4球目と同じくらいの高さのボール。余裕で見送る。・・・ところが、審判は、ストライクの判定!う〜む。あれをストライクにしちゃいかんよなぁ。目の高さより高いのに。
結果的に三振に倒れた背番号14。ちょっと恥ずかしそうに小走りにベンチに戻ってきたのであった。
この後、我がチームは、連打が続いて、11対4の3回サヨナラコールド勝ち。翌日の準決勝へ駒を進めた。
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