両手でベッドを握り締め 尻を高く突き出した私のふくらはぎを A氏の両足が踏みつける
もっと足を開けと平手が飛んでくる
会えなかった時間に何を考え思い出し 何処でいつ何度自分を慰めたのか 事細かに告白させられる
それはとても惨めで恥かしく 『していません』は通用しない
執拗に続く問いに答える度に濡れてゆく 愛液が太腿に伝わった頃耳元で囁かれた
『欲しいのか?』
A氏の言葉に過剰に反応する 『欲しいです、欲しいです、とっても』
自制が効かずに連呼する 『入れてください、お願いします』
衣服を脱いでもいない彼に懇願する 繰り返し繰り返しお願いする
まだ一度も見たことのない A氏のペニスを想像して悶える 尻を振っては下半身を濡らす
これほど熱烈に女に欲された経験はあるのだろうか 私ほど強烈に欲しいと繰り返した女はいたのだろうか
この晩私が得たものは 彼のペニスでも指でもなく シリコン製の冷たいバイブレーターだけだった
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