昨日友達との会話でふと思い出したこと。 トシ坊おばさんとは私の母の姉で、私の叔母に当たる人です。 うちの母の方が妹なのに、いっつも「トシ坊、トシ坊」って言ってた。 小さい頃から、お姉さんなのに甘えん坊だったそうです。 私の母をすごく頼りにしていて、うちに遊びにくるのをいつも楽しみにしてたみたい。 昔からモテモテで、デートのお誘いも耐えなかったとか。 私が中学生の時に亡くなったんだけど、とってもキレイで笑うとかわいらしくて、私もあんな風に年をとりたいなって思ってました。
トシ坊おばさんは脳腫瘍という病気で、いつも入退院を繰り返していてました。 結婚してすぐにその病気になったみたいで、今考えるとおじさんもそしておばさんの子供(私の従兄弟)も大変だっただろうなあって思う。 トシ坊おばさん夫婦はとても仲良しで、おばさんはおじさんのことが大好きだっていうのが、子供の私から見ても分かるくらいラブラブでした。 でもトシ坊おばさんの病気がひどくなってきた頃、おじさんには他に好きな人ができてしまって、おばさんもそれに気付いてしまってました。 うちのお母さんのところによく電話がかかってきて、たぶん泣いてたのをなぐさめたりしてた。 私はまだ子供でよく分からなかったけど、従兄弟に話しを聞いたりしてるうちに、すごく悲しくなった。 あんなにお似合いだったのになあ。。
結局トシ坊おばさんは報われないまま亡くなってしまったんだけど、従兄弟から話しを聞く度に思うことがあります。 トシ坊おばさんは、最後までおじさんのことが大好きで、おじさんには他に好きな人がいるとわかってても、お見舞いにほとんど来てくれない状態でも、たまに面会にきてくれた時には本当に本当に喜んでいたそうです。 なんか、それって悲しいけど、ステキだなあって。 トシ坊おばさんは幸せだったのかもってたまに思います。。でもやっぱり悲しかったのかもしれないけど。 結婚と恋愛は違うとかいうけど、トシ坊おばさんのように、結婚しても相手のことをずっと好きでいられるってすごくステキなことだと思いました。
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