明日は、定演前最後の部活です。
もう朝5時半に起きなくていいんだ〜って安心と、
もうアンサンブルできないんだ〜って悲しみがある。
今回ので、須藤先輩、恵、石原、あたしの4人で、
アンサンブルをするのは2回目だ。
そして、本当に今回が最後。
来年になったら先輩は引退してしまって、
新しく1年生が入ってくるんだ。
留年とかそういう意味じゃなくって、
本当はずっと1年生のままでいたかった。
恵は歌の練習で、須藤先輩はシアターの練習で、
いつも石原とあたしだけ暇だった。
化学室のストーブの前で色々なことを喋った。
阿呆らしいことや真剣なことやお互いの悩み、
少ない時間だったけれども思い出が沢山ある。
あたしはもしかしたら石原が好きなのかもしれない。
だけれども、自分に自信がない。本当に。
石原は色々な人と話せるし、みんなに好かれるし、
それなのにあたしは…って。
だけど、石原も自分に自信を持っていなかった。
どんなにすごい人でも、あたしが羨ましいって思ってる人でも、
自分のすべてが好きで、自信を持ってる人ってなかなかいないって、
石原の話を聞いていて思った。
少しだけ安心した。
あたしは多分石原に依存してる。
他に好きな人ができれば、いつかは平気になるだろう。
だけど、きっといつまでも大切な人であると思う。
それと、無事進級できそうなので、
1年生であるのはあと2日だけだ。
1年間暮してきたこのクラスともあと2日。
最後にクラス全員で撮った写真を見ているのが大好きだ。
自己中で、すごく仲が良いってわけじゃないけれども、
だけどなぜか好きだと思える。
担任の岡田先生とももうお別れかぁ。
先生は本当にいい先生だった。
あたしが落ちてる時とか泣きたい時とか、
気がついてくれるのは、石原と先生だけだった。
ふたりとも、心配してくれてどうもありがとう。
とても、嬉しかった。
まだ一生の別れではないけれども、
節目ってとても悲しいよね。
2年生になったらあたしはどうなるんだろう。
何回笑って、何回泣くんだろう。
幸せだと思うことはあるのだろうか。