ここの日記の存在をすっかり忘れるほどご無沙汰しておりました。 FBはスマホで文字を打っているのでなかなか思ったようには文章にできないので、久しぶりにパソに向かって文章を書きます。
ちょっとした近況をご紹介。
気温の変動の激しい日。新幹線に乗って他県に出かけたところ、帰り際に、右耳のピアスがないことに気が付いた。終日いろんなところを歩いたので、どこで落としたか見当もつかない。
20年以上も前にパパに買ってもらってずっと愛用してきたピアスだったから、それ相応にショックで出先だったけど、しばらく独りで放心してしまった。
片方だけになったピアスを見るのは、本当に忍びない。もう二度と身につけることはないだろうけど、丁寧にティッシュに包んで鞄の奥に入れて帰路に就いた。
結論を先に言うと、新幹線駅の駐車場の運転席の下に落ちていた。雨水に濡れて街灯の灯りできらきら光っていて、遠くからでも、ものすごい存在感で私の目に飛び込んできた。
駐車場で車を降りるときに、マフラーを巻き直したので、きっとその拍子に耳に引っかかって落としたのだろう。
ただ、失くしたピアスには、ちゃんとキャッチ(耳の裏からつける小さな留め具)がついていたのだ。ただ無造作に落ちていたのではなく、そこのアスファルトの上にきちんと置いてあったのだ。
私の記憶では、隣は金沢ナンバーのセダンだった。 多分、助手席に乗り込もうとした連れの女性(だと思う)が、件のピアスが落ちているのに気づいて、小さなキャッチも探してくれたのだと思われる。そしてピアスにキャッチをはめて、持ち主の私が気付きやすい処に置いてくれたのだと思う。本当に有り難い親切をしてくださった。
きっとその女性も、片方のピアスかイヤリングを落として、女性特有というか、女性にしかわからないこの手の落胆ぶりを幾度となく経験されているのかもしれない。
とにかく、何方かは存じ上げませんが、その心根のお優しい、金沢ナンバーのセダンの助手席に乗ってお帰りになった方に、この場をもって心から深くお礼を申し伝えたいと思います。
駐車場でその方の横のスペースが空いていたのは偶然だったかもしれないけど、私としては運命のめぐりあわせだったと思いたい。決してお目にかかることはないとは思うけど、ずっとその方の親切は語り継いでいきたいと思う。
この喜びと幸せを私の心の中だけ終わらせるのではなくて、誰か次の人に繋いでいけたらいいな。
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