愛玩人形の抱き方+
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いつからだろう? 響かなくなったのは
魔法がとけたのは 一月のバスルーム
いつの頃からかわたしのそばには いつも幽霊みたいな絵があった なんだかそれはひどく不恰好で 気味のわるいいきものがかかれてて わたしはそれがあまりすきではなくて あまり見ないようにしていた
わたしがたのしくてもうれしくても その絵はあいかわらず不気味にそこにあるので 腹立たしくて 蹴ったり 布をかけてみえないようにしたり していた
ある日 気づく
それは絵なんかじゃなくて 鏡だったんだ
ああ あのかわいそうないきものは わたしだったんだ
そうしてわたしはうごけなくなる
わたしは 自分を動かすエネルギィは 内側で生み出せる機構の人形で そこが故障していたことに気づかなかった それまで作っていたエネルギィでうごいてたみたいだけど とうとうそれも なくなってしまった
なくなってしまった
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