愛玩人形の抱き方+
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今日は良い日だった。
仲間で集まって飲み、美味しいものを食べ、久し振りの友人にも会え、贈り物を貰って、あの人にも会えた。
いや。 嘘。嘘だ。理屈で誤魔化したって仕方無い。大した事じゃないわって言いながら倒れていても何にもならない。せめて、認めなければ。
私はそんなつもりはなかった。そんな事考えても居なかった。だからあなたから申し出てくれたのは嬉しかった。 結果的に同じでも、喜ばせた分だけ落胆は激しい。だったら言わないで。どうしてそんな風に笑えるの。もう良いわ私は一人居るから。来ないで。 ごめんと小さく囁かれた時に振り返った時の私の顔。本当に一瞬だったけれど、恐らくすごい表情だったはず。皆に見られてないかしら。その後から浮かべた笑みはちゃんと同じ笑顔になってただろうか。
ああ。 分かった。私があなたの為に簡単に切り捨てられた物を、あなたは切り捨てずに私を選ばなかった。それが嫌だったんだ。つり合わない天秤が悲しかったんだ。
どうして分かってしまったんだろう。 言葉にするとはっきり形になってしまって、泣きたくなるから嫌だったのに。
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