2010年12月22日(水)  残酷な匂いに惹かれる、たま4歳4か月。

今日でたまは4歳4か月。先日ヴィレッジヴァンガードで目ざとく見つけた「誕生日メガネ」がお気に入り。チカチカライトと音楽のスイッチがついていて、コテコテ大阪のノリ。三枚目路線はあいかわらず。顔もますますファニーフェイスに。一時期はダンナ譲りのパッチリお目々に「末は国民的美少女か?」と期待が膨らんだけれど、わたしゆずりの鼻ぺちゃが目立ってきた。

ここのところのたまのお気に入りは絵本「くわずにょうぼう」。ケチなダンナのところに世にも美しい女房が嫁に来て、せっせと食べて太らせ、最後に食べるという怖いお話。一日に何度も読んでとせがまれて読むうちにすっかり暗記して「さああさごはんよ。あなたにたべてもらいたいいっしんで、いっしょうけんめいつくりました」と一人で思い入れたっぷりに朗読していたりする。女房が牛三頭に食らいついているところをダンナが見てしまう場面での「み・た・わ・ね」も迫力十分。悪女の素質ありと見た。

悪、毒、残酷なものに、子どもは吸い寄せられる。いけないこと、危ないこと、大人が遠ざけようとすることだとわかるがゆえに惹かれる。グリム童話の残酷さが子どもに受けるのも、そのせいかもしれない。

残酷といえば、最近「バカ」という言葉をよく使う。わたしに「バカ、バカ」と繰り返すので、どうしてそんなこと言うのと問いただすと、保育園のお友だちにバカと言われて傷ついたらしい。「たまちゃんってバカだよね」と自分に向けて使ったりもする。言われる前に自分で言ってしまうという自己防衛策なのか、「そんなことないよ」という慰めを誘おうとしているのか。

残酷なものとの距離感をはかりつつある過渡期なのかなと思う。


今日のtwitterより(下から上に時間が流れます)
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【たま語】てっぱん聖夜週にいつも以上の食いつき。おもちゃの眼鏡をくねくねさせて「ダバダバダ〜ダバダバダ〜」を熱唱したり「コーチけっこんしたんだ!」とはしゃいだり。4歳児も恋バナ大好き。ただ〈結婚してた〉という完了形は理解できず「いつけっこんしたの?みたかったよ」。 #teppan
posted at 10:11:54

@hmatsumiya ありがとうございます。自分が言葉を獲得した過程を想像できるのが面白いです。RT @hmatsumiya @masakoimai たま語、いいですね。
posted at 10:08:58

2009年12月22日(火)  生キューピーとアートギフト展→キューピー展
2008年12月22日(月)  おはなしを語りはじめた、たま2才4か月。
2006年12月22日(金)  マタニティオレンジ46 ブックスタート
2002年12月22日(日)  ロッテルダムとロンドンとベルリン

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