2008年01月23日(水)  図書館の本についた謎の汚れ

いま読んでいる図書館で借りた本は、まだ新刊本で本そのものはぴかぴかなのだが、何ページごとに謎の汚れが出現する。ページの合わせ目の谷間にたまっていたり、ページに張り付いていたりする黒いカス。その汚れが目に飛び込むたびに、本の世界から現実に強制的に引き戻され、げんなりし、うんざりする。本の内容にケチをつけられたようでもあり、無性に腹立たしくなる。何より、借りた本を平気で汚す神経の持ち主と自分が同じ本に手を伸ばしたことが悲しく思えてくる。

最初はティッシュで拭っていたが、おしり拭きティッシュで拭うときれいに取れることがわかった。どこかの心ない誰かがつけた心ない汚れは、ウンチより汚く感じられる。それにしても、この汚れの正体は何だろう。消しゴムの消しカスよりは粘度があり、あんこよりは黒味がある。拭いているうちに、もしやと思い当たったのが、「垢」だった。爪の間に挟まった垢を落とせばこのような形になる。それがこれだけ大量にあるということは、不潔な体をかきむしりながら読んでいるということだろうか。人から借りたものほど大切に扱うべきなのに、公共のものになった途端、おろそかになるのはなぜだろう。

最近読んだ新聞記事で、図書館の本の破損が目に余るため、貸出者リストを図書館側が過去にさかのぼって当たれるようにすることが検討されている、と書かれていた。個人情報保護の観点から問題にする声もあるが、そうも言ってられないほど、利用者のマナーが悪くなっているのだという。だが、いつの時点で本が破損されたかを特定するのは難しいし、「あなたが本を汚しましたか」と問われて素直に認める人は、そもそも本を汚したりしないのではとも思う。学校の図書館では、本を返却するときに図書委員がページをぱらぱらとめくって汚れがないかどうかを確かめ、「はい、よろしい」となったが、貸出数の多い公共図書館ではそうもいかない。利用者の破損により廃棄処分となる図書は増える一方だといい、このままだと図書館という仕組みの存続が危うくなってくる。何かいい手はないものか。

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