原作『子ぎつねヘレンがのこしたもの』映画の原作は、獣医の竹田津実さんが自らの体験を綴った『
子ぎつねへレンがのこしたもの』。笑いあり、涙あり、最後にじんわり優しい余韻を残してくれます。写真家でありエッセイストでもある竹田津先生のユーモアたっぷりの語り口と、かわいらしいヘレンの写真も魅力。ヘレンをはじめ入院患者たちの一瞬のいい表情をとらえた写真の数々は、ファインダー越しに注がれる動物たちへの愛情を感じさせます。同じく竹田津先生の書かれた『
写真記 野生動物診療所 森の獣医さんの動物日記』もおすすめ。どちらもふりがなが振ってあるので、小学生から読めます。親子の会話が弾むきっかけになりそう。