■声を大にして言うほどではないけど、ちょこちょこと笑える話があったのでまとめてご紹介。■シナリオ作家協会から書留郵便が届く。中には図書カードと手紙。「協会創立から約70年経っておりますので記念品を贈ります」。約70年というアバウトさに感激。■成田空港にて、出発前にカフェクロワッサンに入ったときのこと。隣のテーブルは卒業旅行っぽい男の子二人組。しかもどちらもはじめての海外っぽい。「せっかく海外行くんだったらさー、あれ、やってみたいよね」「え、何?」「エコノミー症候群」。思わず、ほんまかいっと突っ込みたくなった。学生の男の子たちの考えていることって無邪気だなあ。■無邪気な男の子といえば、電車の中で外人の大男二人が口喧嘩していたときのこと。背中で聞いていた日本人の学生二人組(男Aと男Bとしよう)が「今殴りあいになったら、俺たち巻き添え食うよな」とビクビク。男A「そういやお前、英会話できるんだろ?」 男B「ああ、まあね」 男A「訳してくれよ」ということになり、じっと外人男のやりとりに耳を傾ける男B。「なんかさー、貧乳、貧乳って言ってる」。男Aは驚いて、「え、それって英語?」。実際の会話は「He knew! He knew! (彼は知ってた!知ってた!)」。聞き取りが空耳アワーになっていた。男AとBは「女の取り合いか」と納得していたようだけど、同じ駅で降りたわたしが見たのは、さっきまでの喧嘩が嘘のように、むつまじく寄り添って階段を昇っていく外人大男二人。どうやら彼らは恋人同士で、熱い痴話喧嘩を繰り広げていた様子。そうなると、「He knew」の「カレ」も意味深に聞こえてくる。■新宿のセンチュリーハイアットでシナリオ打ち合わせの帰り、プロデューサーが「今井さん、駅まで送りましょうか」。ありがとうございますとお願いすると、「でも、ダイシャなんで小さいんですよね」。いくらわたしでも台車に乗るのは難しいのではと言うと、「いえ、代車です。今、撮影で僕の車を使っているので」。夜の新宿をリアカーに乗って走るのは恥ずかしいなあと本気で想像していた。
2002年04月11日(木) ネーミング