昨夜といっても日付けは今日の出来事。STRAYDOGの打ち上げが楽しくて時間を忘れているうちに地下鉄の終電が終わってしまったのでJRで帰ったのだが、巣鴨の駅を降りてタクシーを拾おうとしているところに見知らぬ男性が声をかけてきた。客引きか酔っぱらいかナンパか、と一瞬身構えると、「あのー、今日、新宿のドトールにいませんでした?」。
「はい、いました」と答えると、男性はホッとした顔になり、「胸のつかえが取れました。ありがとうございました」と立ち去ろうとする。今度はこっちが気になってしまい、「あのー」と聞く番になった。男性の説明によると、わたしの姿に強烈なデジャブがあり、いつどこで見たんだっけと記憶をたどったら新宿のドトールではないかと思い当たったということだった。同窓会のはじまる前の待ち合わせで店に居たのだと言う。「決して、新宿ドトールから後を尾けてたわけじゃありませんよ」と言われ、笑ってしまった。
同じ時間同じ店に居合わせた他人同士が6時間後にまったく別の空間で遭遇し、そのことにお互いが気づく確率というのはどのくらいあるのだろう。マーケティング関係の仕事をしていて普段から人を観察する癖があるらしい男性と、覚えられやすい格好をしていたわたしの組み合わせがもたらした不思議な出会いだった。その日着ていたのは、原宿の古着屋で買ったアメリカ生まれの手製ワンピース。裾にはパコダテ人の衣装に使われた小川久美子さんデザインのアップリケを縫いつけてあった。こんなの着て歩いている人、確かに他にはいないよね。
◆他にも一点ものいろいろ。いまいまさこカフェ fashion gallery