2002年06月02日(日)  お宅訪問

■昭和3年生まれの友人T氏のお宅に招かれ、長いお茶をする。午後1時にはじまり、気がつくと7時。集まったのは、わたしと、T氏の幼稚園時代の同級生K氏とY先生。小児科の先生でテレビドラマにアドバイスをしているY先生とわたしが放送文化基金のパーティーで知り合ったのがきっかけで、そのお友達ともおつきあいさせていただいている。K氏と会うのは初めてだったが、放送局で報道記者をされていたということで、わたしの作品にも興味を示し、たくさん質問を投げかけてくれたし、政治のことから「効率のいいお皿の洗い方」まで話題も豊富で楽しい方だった。T氏は「今井雅子は悩める人救済物語を書く」と言い、作品ごとに丁寧な感想を下さる方だ。パコダテ人についてはノーコメントだったので、観られてなかったのかと思ったら、「率直に申し上げてよろしいですか。私、あれは、ダメでした」と面と向かって言われた。Y先生は「わたくしはそれなりに楽しめましたが」と笑っていたが、どうも70代にはあまり受けないらしい。T氏は「パコダテ人より『彼女たちの獣医学入門』がずっと感動いたしました」と、ビデオをかけた。「しかし、それより好きなのは『過去に架ける虹』です。あれは、親の立場で聞くと、たまりません」とのこと。人によって、感じ方はさまざまだとあらためて思う。■T氏のお宅でもシンクロニシティがあった。T氏が通っているお寺の機関紙に日木流奈君が寄稿していたのだ。それを見つけて興奮していると、「ふた月に一度くらいのペースでエッセイが載るんですが、彼の文章を読むと、他のものが色褪せます」とT氏。例のドキュメンタリーの賛否両論が白熱したことについてどう思いますかと聞いたら、「わたしにとっては、あれは嘘だとか本当だとかいうのは問題ではなく、ただあの言葉が素晴らしいのです」という答えだった。
Friends #4

He, who loses money, loses much;
He, who loses a friend, loses much more;
He, who loses faith, loses all.
お金を失うことは、痛手だが
友人を失うことは、それ以上に痛く
信頼を失うことは 致命傷である。

2000年06月02日(金)  10年後に掘り出したスケジュール帳より(2010/11/26)
1979年06月02日(土)  4年2組日記 バレーボール

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