■パコダテ人関係者試写が行われるのは、いつも平日。ダンナに見せられる機会は劇場公開までないかなと思っていたら、ぽっかり休みが取れて今日の試写に行けると言う。急きょ有給休暇を取ってつきあうことに。ダンナの両親も誘ったところ、喜んで来てくれる。座れないといけないと思い、三十分前に待ち合わせたら、まだガラガラだった。張りきりすぎだ。三人とも楽しんでくれたようで、とくに義母は「映画なんてひさしぶり。ちょうどいい長さで、女の子たちがかわいかったわ」と満足していた。学生時代、映画館に通いづめ、半年で150本観たという義父は「つまらない映画は最初の10分でわかって席を立つ」。最後まで観たってことは、面白かったのだと理解。ダンナは「君が歌ってた変な歌(炭酸水)がやっとわかった」。家に帰ってからもずっと口ずさんでいる。大阪の家族にも早く見せたい。父のバカ笑いが轟きそうだ。母は大笑いしながら、いつのまにか泣くんだろうな。妹は冷静な突っ込みを入れ、弟は「あのシッポ美少女は宇宙人なん?」とか信じられないボケをかますのだろう。楽しみだ。■試写の前に、家にたまっていた古本を持って神保町へ。古本屋で買った本は数え切れないが、売るのははじめて。ダンナは恥ずかしがって店の外で待っていたが、なかなかドラマティックな体験だった。全身から「なめたらアカンで」オーラを漂わせている店主が値踏みをする間のドキドキ感、予想した金額との差を頭の中で計算してヤッターだったりガッカリだったり。売買証明の署名には「今井雅子 脚本家」と名前もついでに売っておく。驚いたのは、どの店も一目見て「この本は在庫があるかないか」がわかること。値がつかなかった本を別の店に持って行っても、同様に値がつかなった。いちばん高値がついたのは漫画。10冊ほどで千円になった。■あぶく銭を持って山の上ホテルへ。ここで挙式してから、あと二日で一年になる。アニバーサリーも兼ねて、ティーラウンジ『ヒルトップ』でりんごのクラフティーとミルクティー。ここのケーキは上品な甘さで、もうひとつ食べたくなる。