☆帰ってきた☆それなりな日記。

2006年12月15日(金) 混乱からやがて現れるまだ見ぬ世界

こんな感覚はしばらく(二度と?)味わえないかもしれないので記しておきますが

明日本番の公演の準備がすげーつらいです。
何がつらいって、忙しいからつらいんじゃなくて、何もしないからつらいOTL
今までだって手伝いに行ったりして掃除しかしなくて何もしてませんでしたが、今回は事情が違うってことに今日劇場に行って思い知らされました。そういえば原作は私でしたね…
元を作ったのは私なのに、それを完成まで持ってく作業に関われないのがつらい。演出に口を出せば、原作者の私は演出が把握できなかったアレコレも知ってるわけで、ついついその部分を追知識として教えてしまうんですが、2日で終わってしまう公演では逆にそれが足かせになるんですよにぇー。だってもうここまで来たら、それぞれの中にあるものしか出せないから。
だから私はその場にいても、何も言えない。むしろ言っちゃいけなくて、表面的には無でなくちゃいけない。この表面的にはっていうのがまた難しくて、無表情ってわけじゃなくて、一種神様仏様みたいなものだと思うんだよねもうね。他人の位置確認のための鏡みたいな。鏡だから私は舞台から目を背けちゃいけない。私どう?襟曲がってない?って前に立たれたとき、ちゃんと応えられなくちゃいけない。でも私は無機物でも神様でもなく人間のおそらく母親のようなもので、ずっと舞台を見守りながら何も思わないわけがないのですが、その思いを迂闊に口に出しちゃいけなくて全部飲み込んで、必要とされたときだけ選んで吐き出す必要があるという、これが意外と難しい上につらい。

今までは自分が原作でなかったから割と冷静に鏡でいられたのですが。ある意味この2日が静かな勝負になりそうです。しかし、他の人から見たらあの人ぼーっと座って眺めてて暇人だなーと思われてそうですvvvvv
でも今日も演出の側に座ってたら私を使って自然と自己確認を始めたり、今日のゲネでボロボロだった歌を歌唱指導の子が「明日までに〜します。朝から〜して、〜させます」と明らかな自己反省をしに来たりしました。渦中の人相手にあれは喋れない。だから私はいないよりはいたほうがいいよなと思いました。気をつけなくちゃいけないのは私は鏡であって答えじゃないってことです。あぶないあぶない

そんなつらいなら何か当日まで関わる仕事を引き受けとけばよかったんじゃないかって言っても、だからって、どれかの担当責任者になってその仕事だけをやりきるってことじゃ私自身が満足できないんだろうなあ…逆に他の作業への苛立ちをつのらせてケンカしてたような気がする。演出なら演出でまた別の非常な苦しみを味わってたと思う(そしてきっとまんべんなく体を壊す)。
ゲーム制作でも総合芸術みたいな点で似たような作業をしてはいるけど、企画から素材依頼と調達、宣伝、パッチ配布にいたるまでほとんど自分次第なので、そりゃあむちゃくちゃ大変だけど、こういうつらさはないんだよね。常に客観的に見れなくなりがちな点が一番困る。

そういうわけでこんな体験はそうそうできるものじゃなさそうなのでありがたく苦しんでおこうと思います。逃げるよりはやせ我慢の方がましなので胃をキリキリさせながらとりあえず明日は頑張って我慢してみたいと思います。
と、ここまで書いておいてもし自分間違ってるなと思ったらすぐに切り替えられるようにするということで。
久しぶりに牛乳を飲んだら本当に下っ腹がやばくなって大変だった…
今日は成功祈願の場(さかきと塩とお神酒を供える)に居合わせられたことが一番の収穫です。


そしてこんなこときっと明日誰にも言えないから1人で書いておく。
その回のお客さんはその回しか来ないと思えよ。
失敗したら失敗したものをその作品と受け止めて帰ると思えよ。


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凪原みどり [HP]