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数カ月以上前になるが、ニュースのコラムで元ヤマト運輸社長の社会福祉事業のリポートを見て、走り書きしていたものがある。その時は言葉がうまく煮詰まらなかったのだけど、今なら、少しその感動の意味が伝えられる気がする。
出掛け間際、平日の忙しい朝の一コマにあったその5分間に私は思わず泣けてしまった。
主な取材内容は、障害者が働く事業所に、経営力をつける目的を掲げて全国をまわっている実態だった。
彼が現役を引退し、七十歳を超えても活動を続ける動機は、障害者の賃金が未だこの日本においても月収平均一万円である事実に憤慨しているからだそうだ。 個人でもパン屋を数店経営され、障害者従業員に月七万円を支払えるだけの利益を捻出させているとのこと。 泣かせた一言は、この仕事で一番に嬉しかったことは何かという問いかけだった。
給料日のある日、とうに成人を過ぎている従業員の一人がいつも迎えにきている母親と食事にいくと言い、はじめて自分の稼ぎからおそばをごちそうすると喜んで歩く姿に、涙がこぼれたと彼は答えた。この仕事を続けてよかったと思ったそうだ。
それは、全国区のニュースでとりあげるような厳選されたいい話しなわけで、そんな演出を考えると、どんな感想もしたり顔して同情するようで上手い表現はみつからない。けれど、胸打たれた思いは正直な気持ちだ。
ひとつは、元会社社長というその人に。 会社を作り上げてきた人こそが持ち得る、強い意志と情熱の深さを持って成し遂げて行く凄さが伝わってきた感動。
ひとつは、内容そのものに。大多数の人が当たり前に感じていることさえ、その当たり前が許されない環境下で生きている人たちを支えていこうというたくましい力に。
このコラムは、私がいつも言いたかったことが凝縮されて詰まっている内容だったゆえに、今も心にひっかかっていたのだと思う。 そのひも解きを、続けて書こうと思ったのだけど、今夜はそこにあった事実だけを書くに留めることにした。
そのわけも、いつか書けるだけの形になったら良いのだけど。
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