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2002年04月16日(火) ■時候記:命日の今日の日■ |
ほんの少ししんみりしてしまいますが、書かせてください。 いつもの忙しない朝仕度の最中、ふと日付が飛び込んできて気づきました。 今日は会社に入って初めて仕事を教わった上司の亡くなった命日でした。
彼の下にいた3年間、私は本当に扱いにくい部下だったと思います。いつも反発ばかりしていました。仕事をするのが楽しくて夢中だった時期です。 まだ小さいお子さんがいらして、早く帰ろうとする彼を困らせるかのごとく、私は残業ばかりしていました。生意気にも、自分ひとりで仕事ができるようになったと思ってもいましたっけね。
そんなふうに3年勤めて自信もついた頃の、ステップアップに転職しようかと悩みはじめた矢先での訃報でした。
その日彼は、深夜過ぎ自宅で心臓の痛みを訴え、病院へ駆け込みました。一時は落ち着き帰宅しようとしたものの、途中で悪化しそのまま未明に息を引き取ったそうです。持病があったわけでもなく、原因がはっきりしない突然の死でした。小学生にも上がらないお子さんを残し、30代半ばで逝ってしまった彼。まわりにいた皆が自責の念にかられた、もの悲しく辛い葬儀でした。
会社の要的な仕事をしていた彼が急にいなくなったその後、私の部署は混乱しました。全容をおおまかに知っていたのは私が主で、引継ぎもなく書類をひっくり返しては、その道筋を繋いでいくために奮闘に明け暮れました。1年くらいは本当に大変な毎日だったように思い出されます。転職熱など吹っ飛んでしまった数年でした。
やり残して思い半ばの企画、積み上げてきた業務の形跡、きちんと私を評価してくれていた証、それらの彼の仕事を目にした時、自分の未熟さを思い知り胸を痛めては懸命にこなしたものです。
あれから数年の時が過ぎ、彼の年に近づいて同じ立場に立ち、改めて思います。彼の成し遂げられなかった思いを少しでも叶えられるような仕事をしようと。それが感謝と供養になるのだと、信じて…。
困難にぶつかった時、空を見上げて見守っていてくださいと、祈ります。 達成して上手く運んだ時、思いは叶っただろうかと、問いかけてみます。
今、少なからず私を信じ、ついてきてくれる部下たち。気持ち深く彼女たちに思いを引き継いでいこうと、伝えていこうと思うのです。
そして、私を支えてくれている人たちを、決して悲しませたり困らせたりするようなことをしてはならないと強く思うのです。
頑張って仕事に励もうと、命日に心新たに思う今日の日なのです…。
※初出 2002.4.16「フリートークログ」
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