平日の夜。六本木。 7時と9時のあいだ。8時。
オープン時間が過ぎているのに店は開かない。 ドア前に20人ぐらいの列ができている。
「もう時間過ぎてるよね?」
男が腕を伸ばし時計の時間を確認しながら訊く。 つられて覗き込むと、文字盤にダイヤの粒々が 単に、単純にキラキラと光ってきれいだった。
30分遅れでやっとジャズバーの扉が開く。 ソファーに席をとりアルコールをオーダーし 視界が暗い中、メロディーを口ずさみながら グラスの中の液体をじっと見る。
アルコールの小さな渦を見つめ さりげなく願いごとをした、そんな夜。
まるで星に願いをするように・・・
p.s. Many people access to the internet is the only fantasy outlet they have.
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