それはたぶん湿気のせい 2005年05月13日(金) |
曇り・・・ 梅雨の季節のようにうす白い空
髪がやや気になる程度に重のは それはたぶん湿気のせいなんだろう
クォーターの彼女と中国カフェで会う 台湾緑茶と中国カステラをオーダーすると 中国人のウェイトレスがたどたどしい日本語で わたしたちの注文内容を繰り返した
銀座に新しくできたDella & Jamesのはなしとか 彼女がしている通訳ボランティアのはなしとかしながら 曇り日の午後をすごす
「その通訳してあげてるアメリカ人ね、 彼もう7回も殺されそうになっていて NYはキケンだっていって日本に移住してきたんだけど・・・」
「うあぁ・・・7回も危ない目にあってもまだ死んでないの!?」
と、彼女の話に訳のわからないあいづちを打って
日本が安全じゃなくなったっていっても 他国からしてみればこの国はぜんぜん安全な国なんだ、 東京が一番安全な場所だ、
と結論をだしたところで 中国人ウェイトレスがケーキ皿とお茶セットを下げにきた
お茶のガラスサーバーには緑茶が半分以上残っていて 中国カステラはまだ半分も食べていなくても、だ・・・
日本の店では食べ終わってないお皿をさげられることはない そのことに慣れきってしまっていた彼女とわたしは 突然のことに呆然とした、、、
けれど、すぐ事情を理解した 反日運動の一種、つまり帰ってくれということにちがいない
事情を理解しつつも テーブルの上を片付けられ 唖然としたままのわたしに彼女が話しつづける
「わたし中国に行って 女性のランジェリーを売ろうと計画してて いろいろ調べたんだけど・・・」
「うん」
「パンティ1枚6千円で売れるらしいよ!!」
「うあっ 高っ! でもいい商売じゃない?」
「でしょ? でね、人をひとり殺してもらうのに3千円・・・」
「・・・」
恐ろしいほど価値観が違う国だと驚愕しながら
じゃぁ、ひとり依頼しようかなと言うと 彼女がにっこり笑いながら答えた
「今のウェイ・・・?」
悪い彼女だ、そして悪いジョーク これもたぶん憂鬱な湿気のせいにちがいない
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