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わたしは条件反射で微笑み返す  2004年02月26日(木)


青山。クレヨンハウスのオーガニックレストラン。
店内は子供づれの母親たちや
安全な食事システムに気を使う女性客たち。


男性客はボディメンテのモデル風の
外人の男たちがちらほらいて


奥の方の席はベビーカー持込の外人ママグループが
ひときわ華やかに陣取っていた。


ここは素材の使い方に無理があるし
全体的にお料理の味が薄いけど
肉類を食べれないわたしにはありがたいお店。


れんこんとひじきの炒め物、大根とサトイモの煮物、
じゃがいもの揚げ物・・・・どれも味気ないかんじ・・・。
お味噌汁がすこぶる薄い・・・ので飲めない。


近くに座った明らかにボディメンテナンスしている男が
慣れた感じでお箸で玄米ごはんを食べはじめた。


カラダにフィットしたブラックのセーターが
そのボディの美しさを際立たせている。


彼がセカンドプレイトに席を立ったときの
ローウェストのジーンズから露出した肌と
その引き締まったウェストは
どこから見ても遜色なくうつくしかった。


食事がおわり
窓際からガラス越しに見えるオーガニック野菜を眺めていると
レジの男がいらっしゃいませと店内から叫ぶ。


店に入ってきた黒髪のゴージャスな男と目が合った。


以前友人が黒髪の男はセクシーだと言ったのを思い出して
なるほどね、とこんなときに納得する。


ふと足元に何か触るのでテーブルの下を見ると
ブーツを履いたわたしの足元にその男が這いつくばっている・・・


・・・?!





↑コメントがかわるぼたん Thanks a bunch!



ゴージャスな男が這いつくばる姿はうつくしい。
その彼が床に這いつくばる姿を見て慌てて両足を横にどけた。
彼は顔をあげ日本語でスミマセン、と言いながら微笑む。


その瞳の色はツンドラ地方の寒さを思わせる灰色。
ブラックのセーターにブラックヘア。
それらの黒に覆われたグレーの瞳はクールだ。


わたしは条件反射で微笑み返す。
グレーアイの彼はそのままわたしの左隣の席に座った。
な・・・・・るほどね・・・・・・


気があいそうだったけど
わたしは席を立って外に出てしまった。
見上げた空はベイビーブルー。


彼の瞳が灰色じゃなくこの空色だったら
最後にもう一度
その空色の瞳に自分を写してみたかった・・・




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