空が泣いている・・・。 2003年08月15日(金) |
雨。空が泣いている・・・。
どうして人は、いつまでも戦争を止めることができないのだろう。 もっともらしい大義名分の下、地球から戦争がなくなることはない。
「騙し討ちの日本」。
ハワイの真珠湾にあるアリゾナ記念館を訪れたことがある。
全体が白い記念館のその下に、戦艦アリゾナが沈んでいる。
まわりはみんな、白人ばかりの観光客で、東洋人はわたしたちだけだった。 そして不思議なことに、みんなわたしたちをジロジロ見ていたのを 記憶している。
メモリアルは、すでに青い空と青い海の現実世界から遮断されていて、 中は戦時中にもどったような雰囲気だった。お互い敵国人。
愛国心をかき立てにやってきてるミリタリーマニアの若者や、 退役軍人が来る場所だ。冷たい視線は当然だったにちがいない。
そう、そこは、
わたしたち日本人は歓迎されない場所であって たとえ観光者であっても、わたしたちは 「騙し討ちの日本」という汚名をつけられた卑怯者。
さらにわたしを困惑させたのは、そこで、おもむろに韓国の友人が、 わたしたち日本人女子に質問し始めたのだ。
「日本人として、ここに来てどう思う?」
「すまないと、思うか?」
大きな声でまわりにわかるように英語で質問しはじめ、 わたしたち日本人は、一瞬にして そこにいる人たち全員の注目の的になった。
故意に意地悪な質問をする他国の友人に裏切られた気持ち。
まわりのアメリカ人の冷たい視線。
わたしは、そこからはやく逃げ出したかった。
この一件でわたしは、日本が戦争の被害者だけでなく、 加害者でもあったことも改めて思い出した。
わたしは、あえて気づかされたのだ。
韓国の友人たちは、 わたしたちに知ってもらいたかったのかもしれない。
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