芸術的な映画として有名な「ベニスに死す」を見た。

まあ、わかりやすく内容を言うと
おっさんが美少年に恋して付きまとう話
わあ、面白そう!!
部屋で見ている時、母が入ってきて(気まずい)
「あ、これ、あの、なんだっけ、ほら、美少年が出てくる映画でしょ」と言われるほど
この映画の9割くらいは美少年のタージオ君で出来ている。


芸術家は「美しいもの」を作り出すことに命を懸けている。
しかし音楽家であるアッシェンバッハはベニスで一人の美しい少年を見つける。
その美しさとはまさに天性のもので、
美とは神が生まれつきに与えたもの。
努力してどうのというものではない。
今まで自分が努力して美しいものを作り上げようとしていたのはなんだったのか…。
と思うようになった。
…とまあ、テーマ自体はとても深いです。

しかしこのおっさん、ひたすらこそこそと美少年タージオ君のあとをつけて
一人で見惚れるだけ。

恥ずかしくて話しかけられない(はあと

という恋する乙女状態である。

お化粧したりするところなんてちょっとかわいいと思ってしまったが
普通に考えると犯罪に近い。
もうほとんどストーカーである。
そんなに気になるんなら話しかけろよ!!
ピアノ弾いてるシーンなんて絶好のチャンスだろ!
音楽家なんだからそこで音楽について語るとかさあ…
と見ている方がやきもきしてしまう。
これがおっさんではなくてうら若き乙女だったら
切ない恋物語になっていたのだが…。

とまあそれほどまでにこのタージオ君は美しいのである。
監督がヨーロッパ中を探し回ってやっと見つけただけの事はある。
他にどんな美女やら美少女やらが出てきても
タージオ君の前では霞んで見えてしまうほど。
見惚れてしまうおっさんの気持ちはわからんでもない。

結局おっさんと美少年は一言も会話することなく終わってしまう。
完全なる美の象徴。その前では人間など無力であり
何もすることができなくなってしまう…と
いいたかったんだろうけどやっぱりちょっとは言葉を交わしてほしかった…
アッシェンバッハがつけましてる事に気づいて
気になってちょくちょく立ち止まって振り向いてくるタージオ君の視線が痛すぎる。

イメージ

そしてタージオ君のお友達(男)がホモくさくて嫌でした。
母親がタージオ君を離さないようにしているのもわかった気がする。
2006年05月20日(土)



日々の雑記 / 蜜柑

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