クリア感想 |
mother3クリアしました。
エンディングじゃなくてラスボス戦で泣いたゲームは初めてだ。
mother2の祈るでもうるうるっときたが今回は…。
こういう熱狂的なファンがいる作品って、「motherはこうでないと」っていう先入観に似た世界観が 作り上げられていると思いますが、イトイさんは それをあえて壊そうとしたらしい。
今までは、パン屋あってホテルあって…という町並みだったのに 本当に田舎の田舎。 プレイしてたら最初は違和感があります。 しかし、そんな村に文明の道具がやってきます。 今までそんな便利なものを知らなかった村の人たちは、夢のような道具に夢中になります。 そしていつの間にかすっかり都会になってしまった…。 たしかに便利にはなったが、村の人たちの心は変わってきてしまった。 という切ない流れなんですが、 その都会化した後の町並みが今までのmotherの町並みなんですね。 ああ、この町並みがmotherなんだよ!と素直に喜べない部分がある。 幸せのハコ(テレビ)を手に入れて喜んで一日中かじりついてる村人達を見て 複雑な心境のプレイヤーに「これがお前たちが求めてるmotherの世界観なんだろ?」 とつきつけられているようなそんな気がした。 妄信的になっちゃってるmotherファン(信者?)に 冷や水ぶっかけたというか。そんな表現が多いです。
まあでも前作ファンには嬉しいサービスもあるのでソコントコは素直に嬉しい。 セリフ回しも相変わらず面白いし。
あとメッセージがけっこうダイレクト。 最近よくある遠まわしな表現じゃなくてストレートなんで グサッとくる部分が多いですね。
あと、なんでかマーヴェラスに似てる気がした…と思ったのは 私だけではなく妹も同じでした。 http://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/p_avrj/index.html マーヴェラスは(ちょっと怖かったり切なかったりする部分もあるけど)とことんほのぼのを 貫いていましたがこれは、うん ストーリーが悲惨なマーヴェラス …てくらい壮絶でした…。
以下ネタバレ注意!!
黒幕はポーキーなわけですが 2のギーグ並み、下手すりゃそれ以上に衝撃的だった…。 もう1000年か10000年かそのくらい生きてて死なない体になったはいいが よぼよぼで、ゴホゴホ言ってる老人になってしまってます。 しかし頭はまだ子供のまま。 ポーキーが作ったレストランのウェイトレスが 全てラードナ(ポーキーのママ)の姿をしたロボットってのが ああ、コイツにもママがいる(いた)んだよな…としんみりしてしまった。 てっきり、問題のある両親だったし、あんな家族のことなんて ほっぽっといて自分だけ永遠の存在というのを楽しんでいると思ってたのに。
完全安全マシンに入ってこれで攻撃できないだろ!といばった後、 実はあれは入ったらもう二度と出られないマシンなんだよと平然と語る アンドーナッツ博士も怖すぎる。 ポーキーは永遠にあのマシンの中で生き続けるってくだりが怖いよ…。
仮面の男の正体は最初見たときからわかってたんで ラスボス前まではあーやっぱりなーくらいの感情しかなかったんですが ラスボスの攻撃にひたすら耐えるしかない状況ってのが上手いと思った。 始めは攻撃が強烈すぎて回復を止めたら全滅。なんで耐えていたけど 途中から敵の攻撃が弱まる……けどその状況じゃ普通 攻撃のコマンド選べないよなあ…となっていて 何していいかわからんでひたすら耐える。 「リュカは泣きそうになった」と出て手出しできなくなるし。 うあああどうしようーと思ってる時に 仮面をぬいで素顔見せるのがちょっとショッキング。 あの無表情のクラウスがコッチ見てるドットが。 ああ、まだこんな小さな子供なんだよなあ……と思うと涙出てくる。 でも攻撃を止めてくれるわけではなく、稲妻放ってくるんですね。 それをリュカのフランクリンバッジが跳ね返して クラウス死亡。(元から死んでるが)という状況。 いやマジこの展開キツすぎだろおおお クラウスかわいそうすぎだろうううう ゲーム序盤でいきなり死んであの豚野郎にロボットとして無理やり再生させられコキ使われ 死んでいくのはよおおおお。と。 あの最期のセリフがなかったらとことん悲惨なストーリーだ…。
スタッフロールのキャラクター紹介で、「仮面の男」という枠から、 仮面ぬいで家族の元へ走りよっていって「クラウス」の枠に収まる様子が好きだ。 そのあとリュカと二人で駆けていくのがイイ。仲良し兄弟。
ああ、語りたいことが多すぎるんですが、最後に。 ゲーム単体としてみれば面白いと思います。 どれだけ自分のmother感を捨てて見れるかってのが大事かもしれん。 2のほのぼの路線期待してるといきなり裏切られます エンディングも1っぽいです。
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2006年05月05日(金)
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