2004年05月11日(火) |
愛したものはみんな消えてく |
訳あって絵の具が必要になり 毎年年賀状の材料を探しに行っていた画材店に行く。 経営者が代わり,品揃えが変わっていた。 がっかり。
その近所で一番品揃えが豊富で 学生時代は毎月通っていた文房具屋に行ったら店じまいしていた。 軽くショック。
仕方が無いので,中学〜高校時代に一番よく通ったデパートの画材売り場に行く。 売り場がすっかり様変わりして,絵筆一本置いていない。 大打撃。
大学時代にむさぼり食べたフルーツパンは見かけない。 愛用している茶漉しを売っていた雑貨屋は高級ブランドバッグの店になった。 数年前から現在まで,私が履いている靴の8割を買った靴屋は先月閉店した。 最近,こういうことが多く、鬱である。 俺を残してみんな風になるのか・・・。
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先日,BSで『命』を観た。 ガンの末期の恋人も,主人公(っていうか柳美里)も 自分たちの理想の治療をしてくれる病院を探すため 躍起になってなりふり構わず手当たり次第知り合いに電話しまくるシーンを観て これって近頃どこかで観た光景に似てる・・・と思う。 次の日にふと思い出す。 アレだ。イラク人質の家族。 「私たちこんなに必死なのに,どうして助けてくれないの?」 という雰囲気が,似てる。 (私は別にあのご家族を批判する気はさらさら無いです。念のため。)
『命』といえば,最近病気ネタ,障害ネタのドラマなどなど多いような気がする。 目が見えなかったり,見えなくなったり,耳聴こえなかったり,死に至る病だったり・・・偶然? こういうネタって 「泣ける作品」=「感動する作品」=「優れた作品」という錯覚に陥りやすいので 視聴者稼ぎの手段としてお手軽なんだろう。 テレビにありがちなこの論法が嫌いだ(だから24時間テレビも嫌いだ)。 まぁ『子犬のワルツ』のサブタイトルだけは,毎回楽しみである。 大袈裟で笑える。
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