ゲンジツカン
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2002年05月30日(木) ずるい

次の日に、自己嫌悪に陥るのは、いつものことだ。
今日も、また。
頭に残ってしまった言葉たちを、反芻する。
喜んでいる自分を確認する。
それから、全てが嘘であると、自分に言い聞かせる。

今のままでいい。
それは本当だろうか。

・・・・・・・・・・・・・。

そういえば、あのキスマーク。
久しぶりに見た。
あの人はよくキスマークをつけた。
私はあまり好きじゃない。
彼の、お前は俺のモノだ、という刻印のような気がした。
実際に言われることもあった。
そんな時、「私はモノじゃない」と私は言ってた気がする。
幼かったんだと思う。
そんなことは、必要なときだけいえばよかったのだ。
彼を不安にさせていたに違いない。
あの頃は、自分の弱いところを見せないようにするのに必死だったのだ。
まぁ、別に今更いいのだが。

私はモノじゃない。
誰もが、そう思っていると思う。
だけど、自分にとって、他人とはどういう存在なのだろう?
どこかでモノのように考えている時はないだろうか。
私は少なくとも自分では、そう考えないようにしているつもりだ。
いつも、その人の立場にたって、考えている、つもり、だ。

後から気づくなんて遅すぎる。
私は、やっぱり許せない。


ミル