突然主ククSS付き - 2005年05月25日(水) ■ 何となく、主ククも書きたいなーという気分。 や、次の本はマルクク+マルクク前提主ククなので、書けるんですが。 最初フリーズウインドは主ククがメインになるんじゃないかと思ってたのですが…… いつの間にか、マルククメインになってました。 だって、兄弟が萌えで萌えで。 でも、たまには完全主クク本(もちろんマルクク大前提)も作ってみたいなーなんて思ったりもします。 なかなか機会はないのですが。 ■ 「ククール、待ってよ」 買い物袋を腕に抱え、ソアはバザーの人混みをぬって歩いていた。 時折人波にかき消されてしまいそうな、赤いマント。暖かな陽射しの中で、、銀色の髪がふわりと揺れた。その髪ひとつにを束ねる漆黒のリボン。その端を指で弄りながら、青い眼が面白そうに此方を振り返る。 「何やってんだよ、ソア。追いてっちまうぞ」 からかうように笑いながら、ククールは言った。 バザーの喧噪に負けないように、自然に大きくなる声。息を弾ませているのだろうか。その微かな掠れが、鼓膜をどこかくすぐったく震わせる。 そんな仲間の様子に、ソアは苦笑した。 よっと買い物袋を抱え直して、その銀髪へ駆け寄って行く。 「あんまり先に行くと迷子になっちゃうよ、ククール。こんなに人がいるんだから」 「バーカ、迷子になるのはそっちだろ? さっきからトロトロしやがって…… 危なっかしくて見てらんねーよ」 と、ククールはフンと腰に手を当てる。 僅かな仕草にも、さらりと揺れるプラチナ色の髪。いつも月光のようなその銀色も、明るい陽射しの中では、まるで陽の光のように見える。 眩しさに目を細めて、ソアはまた買い物袋を持ち直した。 ジャガイモや人参がいっぱいつまった、重たい紙袋。その重さも、あまり苦にはならない。 だけど。 「トロトロしてるって言われても…… 僕は、この通り両手がふさがってるんだけどね」 にっこりと笑ったまま、ソアは紙袋を揺すってみせた。 「ククールも、少し持ってくれない?」 「やだね」 ククールは即答する。 さもごめんだでも言わんばかりに、ぷいっと顔を背ける仕草。あまりにも予想通りの反応に、またクスッと笑みが洩れる。 「じゃあ、待ってよ。僕はそんなに早く歩けないからさ」 こぼれそうなジャガイモを袋の中に押し込んで、ソアはククールの隣りに立った。 「そんなに急がなくても、バザーはまだ逃げないよ。ね」 「……しょうがねーな」 ムスッとしつつも、ククールもソアに合わせてゆっくりと歩き出す。 それでも、どこかもどかしそうな足取り。その青い眼は、しきりに辺りを見回していた。まるで、何かを惜しむかのように。 今こうしている時間さえ、一時の夢幻。 そうとでも、思っているのだろうか。 陽射しの中で揺れる銀色の髪を、闇に包み込んでしまう――――― あの、漆黒の影。 ちらつく残像を、ソアは、首を振って払いのけた。 「……ねぇ、ククール」 「ん?」 「これを置いたら、また一緒に来ようか。バザー」 「ああ、いいぜ」 にこっと微笑みかけてくれる、日だまりの中の笑顔。 それも、今は自分のものだから。だから誰よりも側にいて、見守っていてあげたいと思う。 「じゃあ、帰ろう。ククール」 重い重い買い物袋を、ソアはよっと抱え直した。 そして、揺れる銀髪を隣りに感じながら、人混みの中を歩いていった。 ■ 突然、主ククSS。 ……何やってるんだろう…… ちょっと目疲れてたのに……(笑) いずれもうちょっと加筆修正して、SSの方にUPしたりするかもしれません。 ...
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