++ Wasabia ♧ japonica ++

平凡で退屈な日常の中にこそ、目を向けたい一瞬がある。
大事なことは、いつもその中にしかないのだから。

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◆ 2005年08月19日(金)
おっぱい、持ち上げたり挟んだり
「あなたは、みんなの心配ばっかりしているけども。」
チャイコフスキー「花のワルツ」の音楽にのせて夏木マリが言う。

「いちばん頼りにされる年代が、乳がん年齢です。」とくくるAC公共広告機構のCM

それを見た私は数ヶ月前に「なんだかしこりがあるような気がするのよね。」と友人に漏らした事を
思い出し、まさぐるように気になる右胸に....。


なんと、あるような気がどころか、でっかいしこりがあるではないか。
不安に駆られた私はすぐさま病院に駆け込んだ。それが、先月末の話。

乳がんの知識など皆無の私は、どの科にかかればいいかもわからず受付で
「胸にしこりがあるから見て欲しいんだけど、どの科がいいですか?」とたずねた。

「胸? おっぱい? おっぱいのしこり? 乳がんなの?」

なの?と聞かれてもそれを調べにきてんじゃないか。
などと思いつつ示された外科に受付を通す。

待ち時間に何気に見た「乳がん」のビラには乳腺外科なるものがあることを知る。
あれ?受け付けたのはただの外科だけどいいのかしら。

その不安を看護師に聞いてみるが
「ま、調べる事は一緒よ一緒。問題はないわ。」
その ま、ってのがなんだか気になる言われ方。

重なる不満を覚えながら名前を呼ばれ診察室に通される。
年のころ40代の男の外科医。
一通りの問診を追え、ゴロリとベッドに横たわり触診に入る。

まぁ、性行為以外でこんなに熱心に、念入りに男の人におっぱい触られたのはもしかして
生まれて初めてかもしれない。なんだか複雑な感触だわ。
感じるとも違うが、あんがい気持ちいいかも。


しこりを確認後、「レントゲン撮りましょう」と即され放射線科へ。
レントゲンと言われりゃ、だいたい想像するのが胸をはだけて板に押し付け、
「はーい、息をすって、止めてぇ。」のアレ。

しかし登場したのが何とも初めてみる機械。
そう、よく耳にするマンモグラフィー

どのようにレントゲンを撮るのかと言えば、こちらの図のようになる。




年の頃30代後半の感じの良い放射線技師が静かに言う。

「きちんと撮る為におっぱいに触ることがありますがご了承願います。」

うん、そりゃそうだ、それは仕方がなかろう。

「それと、結構...痛いと聞きます。...いや、ボクは男なのでわからないですが、
だいたい皆女性の方はそう言いますから...。それに見てるだけでも痛そうですし...。」

「え、痛い?かなり...?」

「ええ、平べったくするまでかなり押さえ込みますので....。」

ひ、ひらべったく?


それから技師の方がああでもないこうでもないとおっぱいをあっちにやりこっちにやり、
持ち上げたり、ずらしたり。ああでもないこうでもないと、いじくりまわされたあげく、

ここだっ!

彼はベストポジションを見つけたかと思うとぎゅぎゅぎゅ〜と
これでもかと言うほどの圧力で挟み込む。

あいたたたたっ!
いてぇよ。マジいてぇ。

覗き込むとなんとおっぱいペッタンコ!
あぁ、なんと無残な形の我がおっぱい。
検査とはいえあまりにご無体な....。


地獄の挟み込み攻撃を幾度か受けた後、次はいよいよ超音波検査へ。

次回につづく
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