a days:日常的に迷走中
ゲーム・アニメ・特撮…バカっぽく夢中!日常から非日常まで、カオスに何でも書いてます。
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2003年08月08日(金) 金曜日だぞ、おい!/種ネタ話

何がって、種!種しかないんだよ!
(某所に「一週間の楽しみが種しかない」とかいうのがあったなぁ…笑えぬぞ)
ええとー、今日もファイルをこちょこちょしてました。
が、大丈夫なんだろうか…どきどき。

昼から夕方まで雨がシトシト降り始めたので、ぼちぼちリンク変更のご挨拶の旅にでる。
まだお伺いしてないサイト様、すみません、すぐ行きますのでー。

現実逃避の単純作業の中、やっとこ何か話を書く気になりました。
これから・・・ぼちぼち。

明日の44話、例の予告のダメージが、じわりじわりと効いてます。
それでもなー。大丈夫やと思うねん。ストライク・ルージュが出るまでは。
・・・なんとなく。
それよりも何よりも。
期待しているのは第1話から引っ張りまくってる「ヒミツ」の方です!
オフィシャルファイル・キャラ編1のコヤスコメント、
「決して笑えない秘密」というのがやっと…やっとですぜー!
身体の傷もアレですが、私はココロの傷もかなりモエます。
(傷にモエるというのは、そういう性趣向なのだそうですわ)
だからな、いいねん。
傷ついても、鷹。
そんな鷹がとっても希望。

あー明日が楽しみだなー♪

あ、そだ。
イザークのお誕生日でした。おめでと。
スーツCD5の「くっそー!いてっ」が印象的でたまらなく愛を感じます。



おおー!日記にネタ話はえらく久しぶりな気がする。
折角濃口な話を書いたのに、直後の話がコレとはねー。薄いよー。(笑)
PHASE-42、ムウマリュで補完です♪

以下反転。


嫉妬ほど醜い感情は無くて。
知られたくなくて、平然を装う。
そんな自分が嫌になる。なのに、止まらない感情。


016. 
嫉妬 -fantasy100-


「それで?虎さんはどういう人だった?」
デスクをはさんで差し向かい。
ドリンクボトルで飲むコーヒーは味気ない。やっぱりコーヒーはインスタントでもカップに入ったものの方がいい。
宇宙空間ではそれも贅沢。
「残虐非道…という感じではありませんでした。あなたより先に、知り合いになっちゃいましたね」
そう言って彼女はニッコリと笑う。
アフリカの砂漠で、俺が言ったことを覚えていた。
「智将というか、猛将というか、一見つかみ所が無さそうなのは、あなたに似ていたわ。味方にすれば頼もしい感じでした」
「ふーん」
俺の知らない男を誉めるかねぇ?
まあいいけど。できるだけ、平然と、努力して笑う。
「他には、何か話した?」
聞くと、彼女は何かを思い出してクスクスと笑い出す。
「コーヒーが趣味なんですって。かなり熱く語られてしまいました。エターナルの艦長室は1Gに重力設定ができるから、豆から挽いて落としたコーヒーが飲めますよ、是非飲みに来てください、ですって」
ふーん、と相槌を打ちそうになって、そりゃー聞き捨てならないなぁ。
「行ったの?」
「はい?」
「コーヒー飲みに…」
「今日は行ってませんよ。ご挨拶だけでしたもの」
今日は、か。後日改めて、か。
「どうか、しましたか?」
「いや、別に…」
彼女が俺を覗き込むように見る。
どうしてこんなに無防備かな?
誰にでも優しい彼女は、きっと虎にもこんな顔を見せたのだろう。
愛しさと、どうしようもない嫉妬。
彼女に気付かれたくはない。それでも、笑顔はもう作れなくなってしまう。

「ところで、あなたの方はどうだったんですか?初めてでしょう?」
「ああ、M1アストレイとの連携のこと?俺向いてないよ。元々ゼロでも単機で行動することが多かったし。隊を組むよりバスターとつるんでる方が楽なんだが…」
「そんなわけにはいかないからって理由の演習でしたよね?」
「まあね。今度はM1との戦術シュミレーションでもして…」
言いかけて、彼女からさっきの笑みが薄くなってることに気付く。
なんだか、こう、無理して笑ってるような。
「何?どうかした、俺?」
「いいえ、何でもないんです!」
目に見えて動揺してる。
何かしたっけ?俺。
「エターナルにクサナギ。戦力は倍増ですが、伴う問題も増えましたね。バルトフェルド艦長とキサカ一佐と。友好的になってくれるといいんですけど。大丈夫ですよね」
話を逸らした。
俺をみて笑うのは、同意を求めて?それとも他の誰に期待をこめて?

急に欲しくなってキスをする。
でも、俺は嫌な感情に支配されている。
彼女の中の誰かを消したい。でもそんなことは無理で。
気付かれてしまったかもしれない。
どこかよそよそしい。

彼女も、今のキスにはのってくれない。

「…なあ、艦長」
「はい」
「何か、気付いた?」
「何か、って何ですか?」

少し悲しそうに目を伏せて、短く距離をとる。

「俺って、ヤなヤツ?」
「…私が…私が嫌な女なんです!」

一瞬、彼女が何を言っているのか解からなかった。
悔しそうに目を逸らすのは、自己に嫌悪しているから…で。

「アストレイとの演習中、回線がオープンになったので、女の子たちとの話を聞いてしまいました」
「え?ああ、でも、たいしたこと喋ってなかっただろ?」
「どうして、個人プロフィールまで教えてるんですか!?」
「は?」
「身長とか体重とか、生年月日とか血液型とか!」
「別に隠すことじゃないだろう?ってか、単に聞きたかっただけじゃないの?」
「違いますよ!」

…ひょっとして、嫉妬、されている?

こんな些細なことで。
嬉しくて、可笑しくて、彼女を覗き込むと、心底悔しそうに目を逸らされてしまう。
たまらずに笑い出してしまう。

「なにが可笑しいんですか?」
「あははははっだって、まさかね」
「…もういいです。あなたが何も気にしてなかったって解かりましたから」

ようやく彼女の表情からマイナスの感情が抜ける。
苦笑うのも可愛らしいと思う。

「ところで、あなたも自分が嫌なヤツとか仰ってましたが、それってどういう意味ですか?」
「え?」

そーいや、虎のこと、嫉妬してたっけ?俺。

「どうでもよくなった」
「はい?」
「虎んとこ、コーヒー飲みに行くんなら、俺も連れてけよ。マリューさん」

彼女は少し考えて。
真直ぐ俺を見る。

「もう、“さん”はいりません。マリューでいいです」
「え!?いいの?人前でも?」
「私も、ムウって呼ばせていただきますから。構いませんか?」

まあ、その方が余計な男が寄ってこなくなるだろうから。
と、彼女の瞳がとても悪戯っぽいことに気付く。
そうか。
俺にも他の女の子が寄らないように、なのか。

「了解」

嫉妬されるほど好かれていたとはね。
こんなに嬉しい嫉妬も無いだろう?


もう一度、キスをする。
今度は、優しく、甘く、切なく、愛おしく。


End


PHASE-42
艦長と虎の会話に鷹がいなかったーってんで、あちこちで鷹の嫉妬話を拝見しましたがー。
私が書くとこんな感じ。(笑)
艦長に溺愛な鷹と、鷹に溺愛な艦長。



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