夢音はスーパーで井戸端会議を楽しむ。 お菓子売り場はおこちゃまのたまり場である。 お肉売り場の前の奥様方の世間話のような会話を お菓子売り場でおこちゃまが繰り広げているのである。 夢音は、お菓子売り場で出会ったおともだちに 毎度年齢と聞いているらしい。 →用語確認:「おともだち」とは、同年齢くらいの人間のこと。 仲良しである必要はない。初対面の場合も多々ある。 〜3才児の場合〜 0〜1,2才=赤ちゃん 2〜5,6才=おともだち 6才〜=おねえちゃん、おにいちゃん ある日のこと、いつものように、お菓子売り場で おともだちに年齢を聞いたらしい。 夢音はお菓子売り場での出来事をまーちゃに報告する。 「おともだちじゃないから教えてくれなかった…」と。 次の日、夢音は、またお菓子売り場報告をまーちゃにする。 「今日はおともだちじゃないでしょって言われなかったよ。5才と6才のおともだちだったよ」と。 ある日の少女の言う「おともだち」は、一般に幼児ワールドで使われる 「おともだち」と違う意味の「おともだち」であり、いくつかの交流を 経て心を通わせられる存在の意味である。 不用意に他人に個人情報(なまえ、とし)を教えないことは、今の時代賢いのかもしれないが・・・・。
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