HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

”one"と共に - 2004年10月22日(金)

CDの棚から、何の気なしに、一枚のCDを聴こうと取り出す。
PEALOUTの"one"という作品。

ゆっくりとCDケースのふたを開けたその時、
とても自然な感じに、ぽろっ、と、
ケースのふちが欠けて、ふたがはずれた。
まるで、こぼれ落ちるかのごとく、なめらかに、優しい音をたてて、
ケースの破片は、机の上へと落ちたのです。

僕は、CDなど、わりと丁寧に扱う性格でして、
こんなケースが欠けてしまうなんていう大惨事?は(笑)、
カバンの中で、ふいに力がかかった時や、
誤って、踏んでしまった時くらい。
それがそれが、丁寧に丁寧に扱ってきた、
PEALOUTの中でも特に思い入れの強い作品、
そのケースが自然の流れで、壊れた。
中学2年の時に購入してから、だいたい7、8年間ほど、
いつものように聴いていたからなぁ。

10代後半という、人生の中でも、もっとも、いろんなことを敏感に、
強く感じるであろう、そんな時期、
僕は、たくさんの悩みを抱えながらも、多くのことを考えて、
このCDと共に生きてきた。

いつまでも、心の中で、鳴り響くような、
そして、人が生きるという事に対して、なにか影響を与えるような、
そんな、これほどまでに聴き込むことのできる作品を、
僕もつくりたいと強く思っています。


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