HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

言葉 重み - 2004年09月02日(木)

言葉の持つ重みというものについて、
最近よく考えています。

今回のオリンピック、非常に興味深く観ていたのですが、
競技内容はもちろん、
競技後の選手ひとりひとりのインタビューにも大変関心がありました。

あの大きな舞台で活躍した選手たちのコメント、
それは、ごくごくシンプルなものがほとんどです。
ほんのひとこと、なんていうこともよくあります。
ですが、その限られた言葉の中にはとてつもない重みが存在します。

その言葉だけを取り除いてみたら、なんていうことのない、
普段よく使われる言葉だったりします。
でも、計り知れないほどの努力を積み重ねて来た選手たちの話す、
その言葉の裏にはものすごく大きな景色が存在しているように感じます。
スポーツ選手であるということ以前に、
ひとりの人間としての生きる姿がはっきりと見える。
それ故、僕はものすごく感動して、大きな刺激を受けるのです。


そして、やや強引に、この「言葉」を、
「自らが鳴らす音楽」に置き換えて考えてみました。
どんなにシンプルな和音を鳴らしたとしても、
どんなにシンプルな3コードの曲を奏でたとしても、
そこに強い意志があるのならば、
とてつもない重みをもたすことができるのではないかなぁ、
と、そのように思うのです。

ミュージシャンである以前に、
ひとりの人間としてどれだけ、しっかりと生きることができるか、

今までよりさらに、そのことについて意識的になってきています。


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