アウシュビッツ - 2004年06月04日(金) きのしたの6/4のvoiceを読んでいて、 その言葉たちから、どうしても、 第二次世界大戦中のナチスの強制収容所に於ける大量虐殺のお話を、 思い出してしまいました。 アウシュビッツ強制収容所では、300万人もの人が虐殺されたわけですが、 そのような死と飢えと殺戮の極限状態の中における状況の中での、 出来事を綴られた文章を昔に読んだことがあります。 たしか、神経学、精神医学者(?)のフランクルという人が、 ガス室に入れられた死よりも辛い地獄の中で、 愛と希望と勇気を失わず、人々を励まし助けつつ神を見出して行く、 というような内容であったと思います。 そこで、最も印象に残ったのが、 その死と直面している極限状態の中において、 自分の最後の食事であるパンを与える人、優しい言葉をかけてまわる人、 そうした人たちの存在でした。 その、本当に感動的な光景。 そしてもちろん、その逆に、極度の飢えから、生きている人を噛みつき、 人肉を食らう人、というような光景もあるわけで…、 それらを通して、人に宿る、愛・生命力・原理について、 書かれていたと思います。 このお話を読んだ時は、相当な衝撃をうけました。 そしてそれ以来、 「人生の本質」といいますか、人が生きるということ、 人間の持つ根本的な、美しさ、醜さ、etc..... を考えるようになったのでした。 僕はよく、「人が生きるということ」について考えることが多く、 それらを音楽というものを通していかに表現しようか、 と考えることがあるのですが、 思い返してみれば、高校生の時に読んだ、 このお話に深くつながってきているのだなぁ、と思いました。 -
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