くりくり♪

2008年07月06日(日) 映画館にて。

6月後半から7月頭までに観たものメモ。
『ドモ又の死』@イメージフォーラム。奥監督のって初めて観たかも。毛皮族の人とか出てたりするも、アーティストとか声高に叫ぶ感じ?のこういうインディーズっぽさはとても苦手。どこに面白さを見い出したらいいのかわからず最後まで観るのがほんと辛かった。イイ悪いよりも好みの問題な感じかと。
『歌うつぐみがおりました』@下高井戸シネマ。イオセリア−ニ監督の1970年の作品。オーケストラの楽団員がものすごくテキトー男でそこがとっても面白くて楽しかったー。自分の出番に合わせて曲の最中にステージに戻ってくるんだけど、要領がいいから絶対に間に合ってしまうの。何度かあった後指揮者の人とかも今度こそ間に合わないだろーとどんどんテンポを上げて、クライマックスまで来ても絶妙なタイミングで(しかも皆の強力もあって)間に合ってしまうとこがすっごく好きなシーン
『シークレットサンシャイン』@シネマート。楽しみにしてた韓国映画。たったひとりの息子を亡くし哀しみにくれ絶望し少しづつ狂っていく母の役を演じるチョンドヨンが凄い。こういうのを観ると日本でここまでできる女優っていないんだよなぁ…と想ってしまって哀しくなる。1歩間違えればストーカーになってしまう程、拒否されても拒否されても、のほほ〜ん、あっけらか〜んとやさしい眼差しでそばに居るソンガンホのおちゃめっぷりがこの映画の救いでもあって、観終わった後きもちがほわっとあたたまる感じ。ソンガンホの、気を使わせない気の遣い方がすごく上手いです。
『夜顔』『昼顔』@早稲田松竹。2本立て。夜顔の、ミッシェルピコリがバーテンダーにお酒を頼むシーンが何かとても好き。あぁいうのが似合うのって絶対男性なんだよなぁーうらやまし。昼顔はカトリーヌドヌーヴが美しすぎる。美しい人をこんな風に演じさせる監督の変態ぷりがむちゃくちゃ面白いわぁ〜。1967年作品っつーのにまた更に驚かされました
『団塊ボーイズ』『俺たちフィギュアースケータ』@三茶。おバカ映画2本立て。「団塊〜」はオープニングからギミサムラヴィン♪でテンション上がりました。おっさん仲間でツーリングするんだけど、むちゃくちゃ面白かったー。アップルのタトゥーをしてるしょーもないおっさんが福田首相に激似だし、チリフェスの歌手もサイコー。「俺たち〜」もバカすぎてかなり面白かった。北朝鮮の大技の件なんてブラックすぎ!エンディングも期待を裏切らずバカを貫いてくれて拍手モノ。
『歩いても歩いても』@試写会。ゲストにアベちゃん、夏川さん、YOU、希林さん、是枝監督が来てすごく豪華。なんか皆上手くて安心して観れる感じ。人間のあたたかいところも嫌なところも両方ともすくってみせてくれてこの監督なら信頼できるなぁと想いました。自分と親との関わりについても考えさせてくれて、すごく帰省したくなってしまった。映画の中で、次はお正月だね…(お正月だったか定かではないけど、次の休みの時に帰ってくるよねみたいな意)と息子夫婦に帰り際に言うんだけど、私の父もいつもそのセリフを言うので何だかジーンとしてしまった。その後に夫婦で話してるようなことはもちろん私は一切想わないんだけどね(実の娘だからかな)それにしてもYOUと希林さんはいいコンビだなぁ。
『マイブルーベリーナイツ』@下高井戸。映像がとにかくキレイ。アーニーの妻の役の女優さんがものすごくかわいくて惚れてしまいそう探す場所を間違っているか、感傷的になりすぎているってセリフにしばし掴まれて時が止まってました。
『ペルセポリス』『カフカ田舎役者』@早稲田松竹。チケットが余ってたので。アニメーションはあんまり得意じゃないので山村さんの数本は結構退屈。ワニのだけ良かったけど他のはほとんど寝てしまった。「ペルセポリス」は面白かった。政治的な部分はよくわからないとこもあるけど意外な国からこういう映画が出てきたってのはスゴイなぁ。
『休暇』@有楽町。西島君の映画。死刑囚と刑務官の話。スレスレな感じのブラックさ加減は予想していなかった。西島君はやっと本領発揮な役がめぐってきたなぁと想う。ここ最近で一番好きな役かも。絵が好きな死刑囚の役だけど、弁護士に「は?」とか刑務官に「なんで?」とか「あっ言ったか」とか、基本的に大人しいと思わせる人柄なのに全然気持ちが無い感じの返答がものすごく印象的。出演者が皆いいんだよねー。小林薫と寧々さんの夫婦もすごくよかった。柏原君は意外に何やらせてもうまい気がする。「どこにいくの?」も良かったし。門井監督の作品はいつか機会があったらぜひ観たい。もっと年がいっている人が撮ってると思ったのでこの若さでこの地味っぷりは(もちろんいい意味で)スバラシイ!!!あと、中学の公民かなんかの授業で読んだ「死刑執行人の苦悩」という本がちらちら浮かぶ。こっち側とあっち側っていうのをあの頃からずっと悶々と考えて続けております。
『やわらかい手』『あるスキャンダルの覚書き』@三茶。大人の女性が主人公つながりの2本立て。「やわらかい手」は一番最初予告編で観た時に、隣に座ってた夫婦の奥さんの方が爆笑してて、主演女優のことを延々と旦那に語ってたのが印象的で気になっていた映画。まぁ設定が大人のお店のお話なのですが、その主演女優さんがすごくいい味を出しててとても面白かったです。「あるスキャンダル〜」は2回目。ケイトブランシェットの美しさがスゴいー。ほんとうにむちゃくちゃかわいいんだもんそりゃ女も惚れるってなもので。主演女優2人の演技競演が凄いので何度観てもやっぱり面白い。
『つぐない』@下高井戸。キーラナイトレイ、綺麗すぎ!完璧な顔だーね。前半で何度か深い眠りに入ってしまったのだけど、後半にいくにつれて引込まれていきました。やっと辿り着いた海岸に広がる大勢の兵士達のシーンは圧巻。てか、ラスト、うわぁこぅくるかーっていう展開。精神的残酷っつーか人間て弱いもんね…。

ドドドッと。


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