角田光代さんの文庫。 「みどりの月」「かかとの下の空」読了。 不思議な同居生活の話。アジア放浪の話。 この2作品の共通点がすごく面白い。 すごくイライラしている主人公。 このイライラ、モヤモヤが何だかよくわかる気がする。 誰も悪くない。誰にも自分をおしつけたくない。 頭ではわかっているけど、ほんとうにおしつけられないと、 それはそれで何か違うと思ってしまうという気持ち。 ほんとうに正しいことなんて1つな訳はないとわかっているけど、 それでも実は枠におしつけたがっている自分がいることもわかる。 イライラ。いろんなことを少しだけ、表面だけわかることのイライラ。 ことばが表せるのは1つだけ。 それのもつ意味はいろいろなのに、表せるのは1つだけなんだよね。 感情や行動は1つではない。だけどことばは。 口に出ることばがどこまでほんとうか、これはほんとうは 本心ではないんだよという注意書きが、追加できたらいいのにね。 ちょっとだけ耳元で囁けたらいいのに、とそんなことを思いました。
|