un capodoglio d'avorio
2004年05月10日(月) |
愛し君へ(〜第4話) |
なーんだ、見てんじゃんよー、どかったらー
・・・はい、すみません、見てましゅ
というわけで(何がだ)、今クールのフジ月9ドラマ。原作は映画化もされた、さだまさしの「解夏」。主演は菅野美穂と藤木直人。藤木直人は、カメラマン俊介役。そして俊介は、ベーチェット病という難病によって、3ヶ月後までに失明することを宣告される。
・・・、符合、だよね。
思い出すな、一年前の野島ドラマ「高校教師」。あの時の、藤木直人も不治の病で余命幾ばくもない設定。やー、つくづく病に伏せってしまうお方だ(?)。どうしてこういう特徴あるキャスティングになるのだろう。あの「見目麗しい整った顔立ちが苦痛に歪むのを見たいっ」、というプロデューサーのサディスティックな欲望なのか(最近疲れ気味でうがちまくりなどか、反省)。
まあ、それはともかく、藤木サンの顔は改めて、美しいなーと思う、どかの周りでは人気、無いけど(どうも女の子ウケがイマイチ?)。たしかに演技、それほど上手いわけじゃないし、表現のスパンもかなり限定されてるんだけど、この顔があれば、全部オッケーじゃないかなあ。声もいいし、うん。たしかにこの顔が苦痛に歪むのを見るとドキドキする(・・・)。
でも、どかが幾つかのマイナス点をふまえても、このドラマを見てる理由はただ一つ。菅野美穂嬢だ。この世代では、もう断トツの演技派だと思う。というか、ドラマと言うより舞台派だよね。そう、第3話までは何だか、イマイチこの作品にしっくり来ないなって思ってたの。
でもそれは、他のドラマで主演張ってるような10代そこそこの、演技の「え」も知らないガキタレが作品から浮きまくってるのを、かろうじて編集でごまかしてるような感じの後味の悪さではなく、こう、フレームにおさまりきらない感じの違和感だ。「生」の舞台で爆発するような、観客を打ちのめすほどのエネルギーは、そうそうフジテレビ流の「オシャレ」なフレーミングには納まらない。まあ、役どころ自体も、ガリガリ押してくるようなヒロイン像ではないことも、菅野嬢のほとんど野獣のような演技にかけるエネルギーを上手くとどめおかれない要素の一つなんだろう。
それでも、第4話は違った。なんかようやくヒロインの女医のたまご、四季チャンが四季チャンとして動き始めた気がする。ラストシーン、切なかったなあ。
あなたのことを、好きなのかも、知れない
潔い断定口調が似合う菅野嬢の、この歯切れの悪い告白はちょっとグッと来たりする少女趣味どか。毎回ラストに流れる、さだまさしっぽいモノローグは、野島伸司のモノローグに慣れてしまったどかには甘ったるくて仕方ないけど、でも、菅野嬢の演技を見てたら、赦せてしまいそう。最後まで見ていけるかな。
あ、ひとつだけ。主題歌は、最低。どか、あの声は生理的に受けつけない。ほんとに、一番良いシーンで、あの声はちょっとかんべん。
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