un capodoglio d'avorio
2003年05月18日(日) |
大チャンお別れ会@Honda青山ビル |
朝からぶぅを連れだって青山のホンダ本社ビルへと向かう。 加藤大治郎の「お別れ会」のため。 結構、並んでたなあ、朝の11時から開場だったのだけれど、 少し予定より遅れて12時前に到着、 すでにビルを十重二十重に囲む長蛇の列。 最初は、何かの冗談かと思ったよ、 だってごっつかったんやもん行列。
でも、少し並び始めて、なんか納得がいった。 女の子のファンはもちろん、男性のファンも手に花束を持っていたり。 みんなビルの周りをぞろぞろすることに、 若干の疲れはにじませてたけど、でも、 イライラしたりとか、そんなことは無かった。 老若男女、ほんっとに幅広い年齢層のファンがみんな、 それぞれ自然に気持ちをひとつにしていた。 粛々としてたけど、暗くない、そんな行列。
一階のフロアは大チャンの歴代マシンやウェア、 パネルなどのディスプレイが展開されて。 ジィっとマシンを見つめる子供を抱いた女の人の表情に、 キゥゥっとなるどか。 子供に、伝わるのだろうか。 伝わればいいなあ、たったひとつのこと。 まだビルの外には行列が何百メートルと続いているのは知っていても、 なかなかディスプレイの前から離れられないみんな。
↑中央がチャンピオンマシンになるはずだった、栄光のRC211V・・・
二階が献花する会場となっていた。 ここに来ると、ざわめきもスゥっと静まり、 手に持つ花にみんな思いをこめつつ自分の順番が来るのを待つ。 どかは涙をこらえるので精いっぱい。 でも、ちゃんと自分がここにいて、この花を手に持っていることを、 心底、良かったなあと思えて、暗く沈まないで、 真っ直ぐ、大チャンの遺影を目に焼き付けることができた。
↑花束に囲まれて、マシンとウェア
・・・その後、事故調査委員会からの報告は入らない。 進まないのだろうか、検証は。 ちゃんとした結果報告が入るまで、 何としても私たちはこの事故のことを風化させてはならない。 もすこし、待っててね、大チャン。 ちゃんと、いろいろちゃんとするからね。
結局、私はお別れできないのかなー。 昔から未練がましいとは言われてたけど。 ダメなんだよね、気持ちの切り替えが信じられないくらい下手なんだ。 でもダメはダメなりにできることがあるはずだから、 私はこんな心の持ちようで、あの瞬間に対峙していきたい。
そう思いながら、青山一丁目の駅へと降りていった。
ヨーロッパを転戦中のホンダグレシーニ監督のグレシーニ氏も、 献花に来ていたらしい。 またこの日、大チャンの前に花を持って立った人数は、 9,000人にも及んだらしい。 最近あんましない、ちょっといい話、でしょう?
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