un capodoglio d'avorio
2003年01月04日(土) |
舞初めエピローグ(初詣・イギリス海岸・大沢温泉) |
これは昨日の朝、すっかり晴れて、気分良く参集殿に舞初めのいい席確保に向かうときの、ショット二枚。
左は雪がうっすら積もった参道。木立が天高く伸びてるのが美しい。右が早池峰神社の本殿、左右の狛犬が寒そう・・・。最低気温は-12℃だったらしい。
さて、明けてきょうは下山して帰京するけど、その前にいつもいつも寄っている気持ちいい湯治場・大沢温泉に向かうことに。でも花巻駅についてまだ時間がかなり早いと言う話になり、急遽、宮沢賢治ゆかりのイギリス海岸を見に行こう!という運び。北上川の川辺に向かう・・・
ところが、賢治が一人物思いにふけったり、学生を連れて化石を探したりした「イギリス海岸」と呼ばれる有名な川辺は、既に北上川の川底に沈んでいるらしい・・・。水量の増加と、川の蛇行が原因って。はあ。ま、そもそも、冬のこんな寒空に訪ねたところで、雪の下に埋まって見えるモノも見えないんだけどね。んで、なぜか、こんなロマンチックな場所なのに、川の土手の下と上に別れて雪合戦を始めるヤツら。
土手の下にサルタ氏とコウちゃんにどか(左)、上にサエゴンとナナチン(右)、でも男性陣、情けなくも圧倒的に旗色悪し・・・。三人はかなり被弾してしまいずぶぬれに。
そんな俗世間の争いに厭世観を漂わせて、平和主義者が一人、かつての賢治のようにかつてのイギリス海岸を想像する(ようなフリ)の図がコレ。でも、まぶしい青空の下、見渡す限り真っ白な雪景色の中を、粛々と雄大に流れる北上川はダントツで美しかったのん。
さて、その後、バスを乗り継いで、名湯・大沢温泉に向かう。ちょい前にNHKの特集でも取り上げられた由緒正しい温泉。そしてここの名物は谷間の川沿いにひっそりひっそり露天風呂(混浴)。岩手に来るたんびにほとんど毎回ここに寄ってる気がするどか。だって、最高に気持ちいいんやもん、行かなもったいないし、他探して外れたらいややし。
おっと、セクスィショット。雪合戦で冷え切った身体を温めちゅうな戦士二人の後頭部。これ以外はとてもWEBには載っけられないっす・・・。このあと、小雨が降り始めて、それが雪に変わって・・・最高!あたま寒くて、からだぽかぽか。川のせせらぎが聞こえて、時々、川向こうの山の斜面で雪が崩れる音が・・・。これ以上のリラックスが、果たして存在するんやろか。しかし(何が?)、女性客はゼロ。
この後、五人で温泉卓球に興じる。どか、勝ち抜き戦全勝!はっはっはっ。ちょっと窪塚くんな気分などか(でもセコい打ち方だったという証言も)。
さて、これで舞初めエピローグはおしまい。あ、最後に。
どかの「初詣」は、一月三日の時ではなくその前日。どかは深夜-10℃を下回る参道をサルタ氏と二人でポチポチ歩いて本殿まで行ったの。その日の昼にタカシさんの舞に感じたような「漆黒の闇」に沈んで、お賽銭を入れて、かしわ手を打って、去年の報告をまずして、そんで今年の約束をしたんね。
ふと上を見上げると、降るような星空。専門のサルタ氏にいろいろ解説してもらって「天の川」を見て、嬉しくて。全ての音は山肌に凍り付いて遠くなり、木立の向こうに大きな大きなオリオン座が普段の五倍以上の供を連れて輝き、空気はどこまでも澄んで冷たく。そのとき、
あ・・・わかった。
具体的に何がわかったのか、はっきり言葉にはでけへんけれど、でも。すごいめちゃくちゃ、何かがわかったんだ、そのとき。・・・本当に、何かが、わかったんだ。
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