un capodoglio d'avorio
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2002年04月25日(木) 引き算の世界

例えば何でもかんでも合理化すること。
合理化とは人を省きお金を省き労力を省き時間を省き、
何でも省いてしまって、
表向き何も省いたように見せないこと、
それが評価の対象。

でもその省かれた人やお金、労力や時間は、
一体どこにいくのだろう。
だれかがちゃんと責任を持って供養するのだろうか。

省略するためにあくせく時間を使って、
まあ、そういうのを強要するのがつまり、
会社というものかもしれないけれど、
省略することを一生懸命頑張っているうちに、
どんどん自分の人生が省かれていってしまう。
それは「引き算」の考え方。
どかは「引き算」よりも「足し算」や「くく」の世界がいいな。

「階段箪笥」や「船箪笥」を作っている、
岩手県在住の古家具職人の工房にはさり気なく、

「省略しない」

のはり紙が自らへの戒めとして張ってあった。


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