ねろえび日記
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2016年07月11日(月) 妻への家路

公開時観たかったが映画館に行きそびれてしまった。WOWOWで。

1977年中国、文化大革命が終結し20年ぶりに解放された男が妻と再会する。妻は解放前の夫の脱獄→捕縛事件をきっかけに心労のあまり夫の記憶を失っていた。夫は他人として向かいの家に住み娘の助けを借りながら、妻に自分を思い出してもらおうとあの手この手を尽し、自分を待ち続ける妻に寄り添う。そして、数年……みたいな話。

良かった。映画館で観たかったかも。
せつない。残酷。ロマンチック。

冒頭の「紅色娘子軍」バレエのシーン。なんかステキだったわあ。テーマはバレエっぽくないけど、美しい身のこなしとかバレエ。娘の丹丹(タンタン)が凛々しく美しい。

脱獄時はマジモンのホームレスみたいだった夫が、解放されて帰ってきた時は、ステキなロマンスグレーでした、しかもインテリ。ちょっと松尾貴史に似てると思った(もっと優しい目)
ピアノの調律師のふりをして家を訪れたり、自分が獄中で書き溜めていた手紙を妻に読み聞かせてあげたり、駅に夫を迎えに行く妻に付き添ったり。妻のために一生懸命。
(このままだと本当に単なる)「手紙を読む人」になってしまうと困っているところは可哀相なんだけどどことなくチャーミングだった。

時代背景がよくわかっていると理解が深まるんだろうけど、あんまりわかっていなくても夫婦の物語として心に届いた、大丈夫だった。


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