ねろえび日記
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2008年09月19日(金)  おくりびと

監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石 譲
出演:本木雅広、山崎 努、広末涼子、余貴美子、吉行和子、笹野高史、杉本哲太 他
2008 日本


デパートでの用事(革ジャケットリフォーム出し、籠バッグ修理受取、結婚式出席用ブラウス購入、しゅ〜へ〜の服下見等々)に時間がかかり、あちゃ〜その後予定していた「パコと魔法の絵本」が、始まっちまったよ〜。
てなわけで、次週分の予定と交換して、昼飯を食って時間調整して「おくりびと」を観てきました。ふう。


予告編を観て、これはおもしろそうと秘かに期待していたら、何やら外国の映画祭でなんとかかんとか。
や、期待通りなかなかよかった。
作品自体も楽しめたし(軽やかに笑えるシーンも入ってた)、単純に知らない世界を覗かせてもらって新鮮な驚きを感じたし、色々なことが思い浮かび考えさせれられもしたし。自分、結婚するまでに家で4人肉親を送っているのだな、納棺のような様子は朧げな記憶がある。


話は、少しだけ気になるところがあったが、おおむねよくできたストーリー。
納棺師と知って、主人公の友だちと妻の態度の豹変っぷりが不自然に思えた。そこまで偏見を持って、しかもムキムキにするかなあと。特に友だち。
それと、確かにエグイ場面もあったたけど、それでも納棺師という仕事を美化して描いているような気がした。ま、それがいいか悪いかというと別に悪くないんだけど。山崎 努とモックンが演じている時点でカッコよくないわけがないわけだし。
それと、余サンが演じた事務員さんの唐突な告白。
ま、どれもラストに向けての地固めみたいなもんか。


映像的には、たま〜にガクッとなるような合成もあったのだけど、ロケやセットの美術のセンスが控えめな感じに洒落ていて、よかった。主人公の家や社長のアンリ・ルソー部屋とか。


キャストとその演技は、皆素晴らしかった。
モックンは、繊細な顔だちの小顔なイメージに反して、意外と大人なイイ身体をなさってて、ジャニーズの小柄&華奢に慣れている目には新鮮でした。年相応な身体だとは思うけど。
山崎 努はカッコイイよね〜。車のキーを投げたところと、その後に「好きなの持って行け」と言い放ったところに、きゃー。

笹野高史サンもとてもよかったなあ。

ヒロスエは、声と喋り方に難ありとは思うんだけど、透明感のある美貌は捨て難いし、何よりこの若妻の前半の愚かさは、例えば宮沢りえでは似合わなかったと思う。
前半の愚かさによって、最後に「夫は納棺師なんです」と言った時の誇らしさが生きていた。


いしぶみ(石文)のエピソードが素敵というか、使い方の上手さに感心。


エンドロールで流れるモックンの納棺の仕事っぷりが、所作の一つ一つが非常に美しくて目が離せませんでした。つーか、クレジット邪魔。
でも、誰もがこんな風におくってもらえるわけじゃないのよね。お父さんのところに来た葬儀屋の態度が普通のことなのかもしれない。


あ、あと、死とセックスと食欲はつながってるみたいなことを表現している作品てよくあるけど(この映画もそう)、自分は実感としてそーゆー感覚ってないのね。芸術及び娯楽作品の文脈としてありがちという認識は持っているけど。


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