ねろえび日記
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2008年03月05日(水)  『(タイトル未定)』改メ『アボカド』

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ 『(タイトル未定)』
〜このライブのタイトルはタイトル未定です〜
改メ『アボカド』 
於:シアター・ドラマシティ

座席は9列目上手ブロック、まあまあ見やすい。
客層は若い(←自分よりは)女性がほとんど。男性はちらほら(カップル率高し) 『未定 壱』(一応ジャニーズ)と大差ないですよ、フッキー。


なんだろなー、幸せを感じる、このライブを見ていると。
来年も大阪に来てくれて、たぶん1公演きりだろうから、自分がそれに入れますようにと今から祈っている。
とても面白かった。ん〜、脳と心を揉みほぐしてもらったような感じ。
フキコシ、天才!

下ネタが激減していたことに驚く。や、下ネタは自分としては別にあってもなくてもどっちでもいいんだけど、フッキー自身のことを思うと、なくて大丈夫なの?というか、何かあったんか?とか、どんな心境の変化とか思ってしまうのだ。ま、余計なお世話ですが。


以下、自分のための覚え書

・タイトルは『(タイトル未定)』なんだけど、お客さんにつけさせた。
・いきなりタイトルつけろと言われて気のきいたことを言える人なんていないので、フキコシがお客さんの好きな食べ物を聞いて、ソレにした。
・で、『アボカド』
・対抗馬として『たまごかけごはん』もあったが、没。
・お客さんは「アボガド」と発音していたので、さりげなく訂正していたフキコシ。
・お客さんの名前も聞いていた。お、エンドクレジットに「タイトルをつけた人=フミさん」とあり。

・ひとつひとつの作品に、なんでこんなこと思いつくんだろうと発想のユニークさにただただ感心、爆笑。
・映像が凝ってる。フキコシの動きとのシンクロにただただ感心。

・オープニングタイトル、鏡とスクリーン(映像)を使ったもの。生(ライブ)を映した影がスクリーンに定着する見せ方、え?どうなってるんだ?
仕組みがよくわからないが、スタイリッシュでめっちゃカッコイイ。

・無対象の世界の三人家族(お父さん、お母さん、マモルくん)
・朝のお父さんの出勤前のLDKの光景。
・見せてるものは要するにパントマイムなんだけど、なんだか高尚な精神世界のように思わされつつ(騙されてんのか、オレ)、笑った、笑った。

・「物の状態に関する質問」
・そこにあるモノが何故そういう状況であるのかを色々と説明する。間違いだとブー。
・問題、机の上に転がってるひも靴片方。
・正解は、酔っぱらいのお土産(の定番)すし折。ピンポーン!
・宇宙船シューズ号をやってる時の壊れ具合も好きだった。
・あと、明日天気になあれ→曇りだ、とか、ゴキブリたたきなどもあり。

・他のネタを挟んで、第2問、積んであるパイプ椅子2客。
・あ、ここで下ネタがあった。体位に例えてました。はいはい。
・正解は、椅子を2客積んだ上にちょこんと座った、何、この中国雑技団。

・第3問、仏壇とその前に整列した中身(位牌、蝋燭立など)←すでにセッティングの状態でシュール。
・正解は、女のコの部屋に上がり込んだけど、コレを見て何故か帰る気になった男←なんとなくワカル。

・ペットボトルや帽子を使って、暗転ごとに妙な状況になっているというパフォーマンス。
・実際は暗転中にフキコシ自身がペットボトルを動かしているのに、ペットボトルが勝手に移動したみたいに見える。
・文字を部分的に隠しても人間の目は間を都合よく補って「見る」から文字がすんなり読めるという現象を連想した。

・仕草を装飾する道具を売る店
・色んな雑貨品を本来の用途ではなく“仕草をより強調するために使う道具”としてバカ高い値段で売っている店。
・特に、人と再開した時の「よう!」を装飾するメジャーが、仕草も笑えるし、ロマンチックな雰囲気もあって好きだった。5年ぶりの友人は「120cm」で、初恋の人は「九寸」て。
・同じ趣向で、窓辺で頬杖をついた時用の計りも。
・照れる時の塩が落ちていくさまが美しかった。へえ〜、塩って綺麗なんだー。
・ハンガー、鞄、ファブリーズ、ペットボトル、鉄アレイ、緑のたぬきのカラなどなど。
・商品説明がなかったけど、眼鏡は謝る時の装飾品なのね。
・この時、“本来眼鏡”の黒フレームがカッコよかった。

・今まで一人何役かを演じる作品をいくつかやってきたけれど、これまでの最多出演者が登場する作品。えーと40役くらい?
・つっても、奥田先生が出席を取ってるのだが、
・なんだけど、朝の教室の情景と、飲み屋で同窓会を計画する大人になった高橋と千葉と、その後のクラスメイトたち、と王さん(飲み屋従業員)が交錯して、すんごいことになっている。
・オチもちゃんとある。

・「白鳥の湖」のBGMに乗せて部屋を掃除するバレエもどき。
・結構バレエなのと、部屋(映像)がキレイになっていく見せ方の見事さが快感を呼ぶ。

・「不完全なタイトル」
・映画のタイトルを1文字消して違う言葉にしてその状況を表現。
・「積木くずし」→「積木ずし」これはまあ予想の範囲内。注文は「おうち」「レゴ」「ジェンガ」
・こんな感じでわりとわかりやすい意味のある笑いのネタが多かったかな。つまり駄洒落。
・「ボクサー」→「ボサー」「どついたるねん」→「どいたるねん」
・「危険な情事」「自転車泥棒」「Wの悲劇」などなど、数は多かった。
  
・「ハリケーン」が「ハケーン」になって、電話で「ジェーン、来週、どこそこで発生して、どこやらを北上し、なんとか海海上で消滅してちょうだい」とか「あ、カトリーヌ、今すぐフロリダを直撃してちょうだい」(台詞てきとー)なんてのは相当可笑しかった。
・「カサブランカ」→「カサブンカ」のシュールさも好みだ。ちゃんとあの有名な名台詞に繋げていた。
・「身代金」→「代金」は読みも変わるのだ。

・ジョニー・デップ出演作が結構あって、あら!「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「プラトーン」とか。ネタとしてはモヒトツだったけど。

・が、本編終了後に披露してくれた没ネタの「シザーハンズ」→「シザーハン(シザーはん)」は、私は傑作だと思ったよ。贔屓目もあるけど。
・京都の呉服屋に就職したシザーはんは、ハサミの手でお得意様用の反物を“くるくる”して、“ちょきちょきぼろぼろ”にしてしまって、おかみさんに叱られる。そこにウィノナはん(笑)が現れて、反物をよう見てみなはれと言うと、見事にガンダムキャラオンパレードの切り抜きにしてあって、お得意様(ガンヲタ)に喜ばれまっしゃろという話。
・エドワードが京都の呉服屋で働いているというバカバカしい設定と、切り抜きとかウィノナ(役名じゃないけど)とか意外と映画の内容をちゃんと入れているという点で、ポイント高いんだけどな、私としては。

・ラスト、命を懸けた芝居
・自分は役者として演技に命を懸けたことなんかないが、今この舞台で命を懸ける芝居をしてみたいと思うとか言って、物々しい装置と物々しい格好のスタッフが出てくる。
・金属のフレームからワイヤーが垂れ下がっている。
・私は、物凄く怖いことをやるのかと期待、もとい戦慄した。
・実は、首でも吊るのかと思ったのよ、不謹慎で、ごめんっ!
・実際はワイヤーに2個のボウリングのボールをぶら下げてブラーンブラーンさせてそれをかいくぐって、かつ自然な身のこなしで喫茶店のウエイターを演じるという作品。
・……だって、フキコシなんだもの。


いつもながら、バカバカしいことに全力を注いで驚くほど面白く見せるフキコシの思考回路や感性それを的確に表現する豊かな演技力と高い身体能力に感心。
しつつ、ちょっとだけ精神性を感じたりして(修行僧的なモンか?)、ちょっとだけきゅんとする。
快感すら憶えるステージだった。

何回かカミカミだったのが、わずかに惜しかったね。私の中では、ソロ・アクトの吹越満は完璧な男のはずなので。


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