ねろえび日記
目次へ|過去へ|未来へ
2006年03月27日(月) |
巷説百物語 狐者異&飛縁魔2本立@WOWOW |
巷説百物語 狐者異(こわい) 2005年
データはざっとこんな感じ。 原作:京極夏彦 監督:堤 幸彦 小股潜りの又市:渡部篤郎 山猫廻しのおぎん:小池栄子 事触れの治平:大杉漣 戯作者のたまご山岡百介:吹越 満 一本気な同心 田所:遠藤憲一 その上司の与力 笹森:嶋田久作
京極夏彦の原作小説は読んでいないし(昔京極堂シリーズのほうのファンだった)、他の京極小説映像化作品も見たことないが、本作はそれなりに面白かった。映像の雰囲気はよかったし、軽妙なやりとりや小ネタも結構笑えたし。
ただ、ちょっと物足りない気もする。 不思議な現象の謎に絡む本筋は面白そうなのだが、ストーリーの展開がな〜んかモヒトツ。 あと、個性的なキャラクター(キャスト)はワクワクさせられるのだけれど、生かしきれてない気がする。 特に治平ね、漣さんモッタイナイ。変装の名人で薬や彫り物の心得もあるのに、ホモで不潔で、極め付けは武器にもなる凄まじい量と回数の放尿。おしっこばっかりしていた印象。 又市はなかなかよかった、渡部サンは好きでも嫌いでもないけど。 エイコマンは可もなく不可もなく。ビジュアル的には華やかでカッコよかった。 田所のキャラもよかったわ〜、いい奴。又市とのトムジェリ(♪なっかよっくけんかしな〜)も楽しい。
しかし、何と言っても、百介せんせ万歳、吹越満さま万歳、自分的にはそれでオールオッケーだ。 プログラムガイドの写真を見た時点で百介(のビジュアル)に注目していた。好みのタイプだ。'97蘭兵衛を彷佛とさせる(ソコか) 吹越満サン、映画やドラマで見たことはあるはずだが、存在を意識したのは「レディ・ジョーカー」で。吉川晃司くんと吹越さんが存在感があって印象に残った、で、吹越さんは好みのタイプかも、と軽〜く思った。
そして、動いている百介せんせは予想以上にストライクど真ん中でした。 眼鏡くんだし(ココ重要)、もさもさした髪型や黒っぽい着物に指なし手袋というイカした衣装も、飄々としたキャラクターとか喋り方も。しかもうっすらせつないシーンもあり、なおかつほのかな可愛らしさが常に漂う。 私の男の好みを知っている人が(て、この日記で散々書いてますね)吹越百介を見たら「ああー(大いに納得の溜息)おまえ、わかりやすすぎ」と思うであろう。
百介って粟根さんにも似合いそうな役なのね、じゃあ、又市は古田新太で、治平は橋本じゅん?、おぎんが高田聖子になるのか。無理矢理新感線に当て嵌めてみました。
「吹越満が演じる百介」か「百介を演じる吹越満」か、どっちを素敵に思うのかよくわからないのだが、これからは吹越満サンもラバーとして要チェックリストに追加されました。
巷説百物語 飛縁魔(ひのえんま) 2006年 引き続きシリーズ第2作も見た。こちらもまあまあ面白かったが、「狐者異」のほうが好き、百介の身の上を表わす場面もあり登場シーンが多くてしかもいちいち楽しかったから。 それに、百介は又市と行動を共にしていたのにラストで蚊屋の外だったのが寂しかった。「狐者異」でも素直で人の好い性格ゆえ仕掛けに利用するべく騙されてたけど、「飛縁魔」ではそういう意味での絡みすらなかったし。
目次へ|過去へ|未来へ
|