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2002年11月25日(月) ”日曜日の・・・”

 ”いらっしゃいませ”と喫茶店の扉を開けると店員の声が響いた。
 「お好きな席にどうぞ」と促される。
 適当に窓側の席に着いた僕のところへウェイトレスは笑顔で水と灰皿を持 ってきた。
 MENUを見るまでもなく「ブレンドコーヒーを」と、注文した。
 店内の客付きはまばらで皆、大声で笑うことも大声で話すこともなく、
 各々の会話を楽しんでいる。
 心地よいJAZZが流れ一度聞いたら忘れてしまいそうな、メロディーラ インは店内をゆっくり一周したあとに消えてしまう。
 タバコの煙と同じように。
 暖房が効いているせいか、突然睡魔が僕を襲ってきたので、
 バッグから紙とペンを取り出して、今これを書いている。
 ”日曜日の午後五時”
 昨夜、眠れなかったせいで昼過ぎに起き、何もしないのが嫌でここにいる 。
 ”日曜日の午後五時三分”
 来週の今頃もこんなことをしているのだろう。
 ”日曜日の午後五時五分”
 コーヒーを飲みながら本を読んでキリのいい所でバッグにしまい、
 ゆっくりとタバコを吸ったらコーヒーを飲み干してしまおう。
 その後にコーヒー代を払い外に出ると「寒っ」と一人ごちて
 冷たい風に吹かれながら帰るのだろう。
 こういう日曜日は少し淋しい気もするが、
 それを演じている自分はそれでいて結構満足していたりする。


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