2002年05月08日(水) |
この国に生まれて・・・ |
帰りの電車の中、 隣に座っている同い年くらいの男がいきなり電話。 いつもなら見て見ぬ振りをするかもしれない。 いつもなら気にせずにやり過ごすかもしれない。 会話の内容からいってどうでも良いコトだ。 別に今すぐに話さなければならないコトでもない。 の割には大声で話していた。
黙っていようとしたが、何だか嫌な気分がしてその男の顔をじっと見たところ、 気にはしていない様子。 もう一度見ると、 僕が気にしていることに気が付いた様子。 けれど電話を止めようともしない。 また見てみる。 『俺?』 と声を発した。 『そう』 と僕。 『迷惑じゃない?俺だけじゃなくて周りの人も』と続けた。 『そうだね』と彼が言ったところで、電波が悪かったらしく電話は切れた。 それからおとなしくじっと座っていたが・・・。
別に自分がこうしたから誰かに誉められたいわけでもない。 自分が正しいとも思わない。 ただ危機を感じた。ルールの知らない人間の増えるこの国に。 『今、電車の中だから後でかけ直す』と言えば誰も周りの人も迷惑とは感じないだろう。 常に誰かと繋がっていたいと思うコトが間違っている。 本来人間とは孤独であるべきだと思う。 生活が豊かになり人間は様々なモノを求め、しがみついてきた。 その代償がルールの知らない人間の増加。 どうしたものか・・・。
そのうち喫煙専用車両など、この国にできてしまうのではないのかと思うようになった今日この頃。
まあ、日本はおかしな国ですよ。
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