「とにかく日本では縁故による就職に頼るしかないのです」という、絶望的なセミナーの講師がいっていた「ある程度の年齢で異業種を目指すのは、今の日本の状態では無理です。前職と同じ職種を狙い、スキルをみせつめるのです」に従い編集職を探す。
最近の編集は、面接はすぐに行わず職務経歴書と参考作品の郵送が多い。で、職務経歴書を送ると、もう病歴のおかげでケチョンケチョンだし、何より作品になると建築の業界紙なもんでつぶしがきかない。何度も同じことを思うが、建築の文章を書いてた人間にふつうの文章が書けないということはないのに。(エロ小説を書きながら、中学生向けの文章を書いてる人もいるんだから)あぁ、異業種扱いになってしまうのね。
…という底なしのスパイラルの中、久しぶりに面接となった。こんな不景気なので単純に編集で面接をするというのは、逆にあやしい気もするのだが。
去年からいつ使うとタンスにも入ってなかった背広。もちろん、夏服である。季節柄、冬服にしたいところだが、次はいつ使うかわからないので我慢して夏服でお出かけをすることに。気合だよ、気合。ここで驚くことがあった。ズボンは普通に履けるのだが、ベルトが締まらない。なんと去年の夏から穴4つ分も太っている。むむむ、基礎代謝が落ちているのは実感しているが、これは洒落にならない事実だ。なんという恐ろしい現実か。夏は近いのだぞよ。
『空調タイ●ス』という業界紙。週刊で新聞を発行しているのだが、面接官が遅れてる間に社内を見回すのだが、奥の机でキーボードを打って作業をしてる人から懐かしい音がした。ワープロの印刷音である。ワ、ワープロですか。そういえばコンピュータは一台しかないなぁ。みんなどうやって記事を書いてんだろ。
面接してくれた人の話によると、みんなワープロを使用して印刷屋に持ち込むのだそうな。まさかと思ったが、割付は手作業。
「最近は、文字定規を使える人が少なくって」って、まだそんなことしてんですか。
「募集をかけても、最近、集まるのは大きいところにいた人だから新聞作りの全般を出来る人はなかなかいなくって」…なるほど。ちなみに本日は、校正日ということで、大方の人が印刷屋に行っているそうである。レトロなのはビルだけではなかったのだ。帰りに見本誌をもらったのだが、目が痛くなるくらいにビッシリとした文字間の新聞だった。何もかもが時代に逆行している。これ、読んでる人いるんだろうかね?
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