元・白血病患者の日記
 

2003年03月07日(金) 父、頚椎損傷で全身麻痺となる

 寒く冷たい雨。

 なんか今週は、気分が滅入りっぱなしのせいでか、免疫力も落ちているのだろうなんか風邪気味。朝からマスクで安静。

 そんな中、バアさんが突然やってくる。「タイガはどうしてる」って保育園に決まってるだろうに。何だろうと思いつつも中に入ってもらう。

 「お父さんがバカだからさ」と切り出した内容は、突然のものだった。

 先週の土曜も雨だった。そんな中、ジイさんは会社で一杯ひっかけ、魚屋で刺身を買って自転車で帰宅途中に転倒する。

 「おでこを5針も縫ってさ」というので、よくある話だと思ったのだが…。

 かなり動揺していたが、何度も同じことを聞いてるうちに頚椎を損傷したと。どうして転倒して頚椎をと思ったが、ガードレールに頭を打ち付けたらしい。

 手術は5日に数時間かけて行われたが、それとて最終的な手術ではなく経過次第で反対側からの手術もあるという。また、術後においてもリハビリが必要だろうが、どこまで回復するかもわからないという。…というより、年齢のこともあるので麻痺が回復するかどうかも分からないらしい。

 今は集中治療室にいて、体は全然、動かないそうだ。

 …なんで、そんなことを長男が今頃、知るんだろうか。

 「もう、私はどうしたらいいか」

 今更、なんで電話のひとつもしないと怒る気にもならない。だって俺の入院の時もひた隠しにしたもんなぁ。バアさんの秘密体質はどこからきているのだろうか。

 私ゃもう分からないよ、といいつつこんな雨の中を来たんだから、話し合いをしに来たのかと思ったが、「お父さんは、心配させるから黙ってろって言うんだけど、もし万が一になったら知らなかったんじゃ何だろうから」だと。

 今から一緒に見舞いに行くといえば、妹が今日は行くからいい、と。来るなとまで言われた。ワシが白血病の時も見舞いに来なかった妹であるが、ジイさんの見舞いには行くのか。歓心、感心。

 まぁ、ジイさん、バアさん、妹だけの家族という括りにしたいのなら仕方ないが、そうじゃないから来たんでしょうに。

 「とにかく、何かあったら知らせるから」といって帰って。ジイさんが全身麻痺になったくらいに、緊急時のこの家族らしからぬ態度にショックを受ける。おかしいって。

 昼休み、嫁さんに告げると比較的、同様がないことにホッとする。ただし、こんな重大なこと隠していいわけないので、子供にも告げることに。

 あまり顔を会わせたことのないジイさんであるが、孫は泣いた。当たり前のようだが、実の親子間で変なやり取りがあったのでホッとした。子供は普通の感情を持ったまま育ってほしい。


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