メモです。 ●トルク 「トルク」とは、「クルマそのものを動かす(前に押し出す)ために必要な、絶対的な力の量」のこと。「1kgの重りを、1m上まで持ち上げるのに必要な力」を「1kgm」と呼ぶ。一般的には、トルクの大きさは、加速力、登坂能力、経済性などに関わってくる。トルクが低中回転域から大きければ、加速や登坂能力はよくなるし、あまり回転を上げずに走れるから、燃費も良くなる。なお、トルクはこれまで、この「kgm」の単位で表されてきたが、国際的に表記を統一するために、最近ではNm(ニュートンメートル)で表されることが多い。ちなみに「1kgm=9.80665Nm 」である。 ● 馬力 馬力、パワーとは「同じトルクを出すための効率のよさ」を計る単位である。つまり、同じ10kgmのトルクだとしても、10kgの重りを1m持ち上げるのに、1000回転で1秒かかる場合と、5000回転で0.2秒で上げられる場合では「5000回転のほうが馬力が高い」ことになる。つまり、エンジンの場合の「馬力」とは、絶対的な力(トルク)と、仕事をする速さ(回転数)とを掛け合わせた係数のようなものとなる。具体的には「1ps 」は、4.5トンの重量を1分間に1m引き上げる「効率」のことをいう。ゆえに馬力の大きさは、最高速度や、高速での追い越し加速の性能などに影響してくる。なお最近ではトルクと同様、国際的な表記の統一のために、馬力の表示も「ps」から「kW」に変更されつつある。ちなみに「1ps=0.7335kW」となる。 |